2013年02月25日

産道の細菌検査

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


風はまだ冷たいですが、陽射しは徐々に春めいてきましたね。
穏やかな日に周りを歩くと、蝋梅や万作の花が咲いているのを目にします。
助産所の中では、一周年にいただいた胡蝶蘭も花芽がついて、蕾が膨らんでいます。
今から、咲くのが楽しみです。

妊婦健診では妊娠30週と34週に産道の細菌検査があります。
今日はこの検査の持つ意味を説明します。

膣には自浄作用があり、乳酸桿菌によって酸性に保たれ、雑菌の侵入や増殖を防ぎ、
子宮頸管(外子宮口と内子宮口を結ぶ3cmほどの管)から分泌される子宮頸管粘液は
粘り気のある粘液を分泌して、子宮内への雑菌の侵入を防いでいます。

でも、常在菌のバランスが崩れたり免疫力が低下すると、膣内の菌がトラブルを起こす
ことがあります。
カンジダのように自覚症状のあるものやGBS(B群溶連菌)、クラミジアのように
自覚症状がなく早産や産道感染により児への影響が心配なものまで様々です。

・カンジダ カビの一種で、強い痒みと豆腐カス様のおりものが特徴です。
  胎児への影響はほとんどありませんが、不快感があるので早めに病院で治療してもらいましょう。

・GBS 女性の1~2割が保有しているといわれます。
  自覚症状がなく、まれに産道感染をおこし、赤ちゃんが肺炎や髄膜炎、敗血症など重篤
  な病気に罹り、命の心配も・・・ 
  分娩時に母体に投薬して産道感染を予防します。

・クラミジア 初期には自覚症状がありません。症状が進むと子宮頸管や赤ちゃんを包む絨毛膜
  に炎症が及び前期破水や切迫流早産をおこすことも・・・ 
  産道感染により、赤ちゃんが結膜炎や咽頭炎になることもあります。

・膣トリコモナス症 細菌性膣炎を起こし易く、前期破水や切迫流早産をおこすことも・・・
  おりものが増え、強い痒みがあります。


 妊娠経過を健やかに送り、分娩時の産道感染を予防するには、気になる症状は放置せず、
 
 
 妊婦健診をうけることが大切です。 検査結果にも関心をもちましょう。


   wakaba 今日のおきゃくさまwakaba
 
 
 
 
 
   
 
  
  


産道の細菌検査2ヶ月のI くん

母乳もよく出て健やかに育っています。

また来てねhiyoko_02










産道の細菌検査 

6ヵ月のK くん

歯も2本はえ、笑顔は最高~heart

そんな表情をお伝えできず残念・・・












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Posted by しんしろ助産所 at 16:52│Comments(0)健康
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