2021年03月26日

無痛分娩

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


「無痛分娩」をご存じですか?
無痛分娩は陣痛・出産時の痛みが和らぐ 一つの分娩方法です。

日本では、無痛分娩は出産全体の1割にも満たないほどですが
アメリカやフランスなどでは経腟分娩の7割から8割が麻酔薬を用いる無痛分娩です。
欧米では出産は大病院に集約される体制がありますが、
日本では出産の半分を診療所が担っており、
産科医や麻酔科医の人数や体制が不十分なことも、
無痛分娩が少ない一因になっているようです。


私自身、第1子を無痛分娩で出産しました。
背中に針を刺し、麻酔薬を注入するのですが、
麻酔が効いてくると下半身の痛覚がなく、自分の足ではないみたいでした。
実際、陣痛の痛みもほとんど感じず、張ってきたかなという程度で
今までの痛みとは雲泥の差icon

痛みを感じない、もしくは痛みが弱くなるので、
無駄に力が入らずリラックスできたと思います。

赤ちゃんは、出産時、骨盤の大きい部分に
頭の最小周囲を合わせて回って生まれてきます。
私の場合、反対向きに回っていたのですが
麻酔をしたことで筋の緊張がとれ、
正常の回り方に戻ってくれたのは大きなメリットでした。

また持病がある方、例えば腰痛持ちや高血圧、心臓病の方などは
痛みが軽くなることでストレスが少なくなり、スムーズに出産に臨めると思います。


ただし、痛みが緩和されるので、もうすぐ生まれるという状況になっても
いきみたいという感覚がなく、いきむ力が弱いために
吸引分娩が多くなるという状況もicon10
私もご多分にもれず吸引分娩でした。

出産後の会陰切開の縫合は痛みを感じず楽でしたが、
初回歩行後に突然現れた傷口の痛みには閉口しましたface07


無痛分娩の中に「和痛分娩」という方法があります。
背中に針を刺すのではなく、膣から針を刺して麻酔するものです。
無痛に比べると、効果や時間は劣りますが、
陣痛中のつらいときに短時間ですが、体を休めリラックスできることで
いざ出産時に全力を出し切れます。
また無痛より足の感覚もあり、陣痛の状況もわかります。


残念ながら、お産に100%の安全はないのが現状です。
同じ母親でも出産のたびに状況が変わります。
分娩方法を考える上で、メリット・デメリットを確認し よく把握した上で 
『自分と赤ちゃんに一番いい方法heart』を選択するのがベストだと思います。


無痛や和痛分娩ができるかどうかは施設によって違います。
またその方法にも違いがあります。
もし希望される場合は、おこなっているかを確認し、
個々の病院に問い合わせて詳しい説明をうけ、
納得してから施設を決めましょう。

自然分娩でも無痛分娩でも帝王切開でも
わが子を出産するのは命をかけた大仕事。
ママやご家族が納得できる方法を選びましょう。





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Posted by しんしろ助産所 at 15:44│Comments(0)お産
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