2014年08月12日
乳頭混乱
こんにちは しんしろ助産所です
哺乳瓶を使って飲んだことのある赤ちゃんが、直接お母さんのオッパイ
を吸うのを嫌がったり、直接哺乳だけで育ってきた赤ちゃんが哺乳瓶を
嫌がったりすることを“乳頭混乱”といいます。
よくあるのは、哺乳瓶を使ったら、直接オッパイを吸うのを嫌って吸って
くれなくなった、オッパイをあげようとするとのけぞったり、顔をそむけて嫌がる
というもの。
直接、オッパイから哺乳して欲しいのに、今まで飲んでいた赤ちゃんが
飲まなくなってしまうのは辛いですね
人工乳首を使うと、なぜオッパイから飲むのを嫌がるようなことがおきるのでしょうか?
直接哺乳と哺乳瓶から飲むのとでは、母乳やミルクの出方や流出量、飲む赤ちゃんの
口の開け方も異なります。
直接哺乳では赤ちゃんは吸ったり休んだりして、哺乳は自分のペース。
オッパイからの母乳がでるパターンも、吸えばすぐに母乳が出続けるのではなく、
1回の授乳に4,5回おこる母乳分泌の高まり(射乳反射)で流れだします。
射乳は吸いはじめから1分位しないとみられず、赤ちゃんは吸啜を初めてから
少しの間、母乳のでていないオッパイを吸っているのですね。
そして吸っているようにみえても、母乳の出ている時と出ていない時が繰り返し
おこっていて、射乳反射のある間(約2分)母乳が出てきます。
一方、哺乳瓶は赤ちゃんが口に含むと直ぐに継続した流出があり、その量も
多いのが特徴です。
このことが、赤ちゃんの直接哺乳を困難にしてしまうのでしょうか・・・
赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてしまった場合には、
射乳反射が起こりやすくなるようにするのが効果的です。
射乳反射が起こりやすいよう、温タオルでオッパイを温めたり、授乳前にオッパイの
マッサージをしたり、赤ちゃんを想ったり、リラックスできる環境作りにつとめましょう。
他に、ナーシング・サプリメンター(授乳補助器)を使う方法もあります。
困ったときは1人で悩ますご相談ください。