2016年11月30日
インフルエンザの流行シーズン

先週末、インフルエンザの流行シーズンに入った

昨年は1月に入ってからの流行だったので、今年は早い時期の流行入りです。
インフルエンザは寒さが本格的になると広がります。
寒さに加え、空気が乾燥し、のどの粘膜の防御機能が低下するためです。
高齢者や幼児、妊婦さん、持病のある方などは重症化する傾向があるので、
かかりつけの医師に相談し、早目の予防接種をお勧めします。
そのほかの予防対策としては

こまめに石鹸で手を洗う。
うがいをすることでのどを潤し乾燥を防ぐ

咳が出る時はマスクの使用やティッシュで口元を覆う
マスク内の湿度をあげ、乾燥を防ぐ

乾燥しやすい室内では加湿器等を使い、50~60%の適切な湿度を保つ

休養することで体力を維持

栄養バランスの良い食事は体の免疫機能を高める

人が多く集まる場所は、感染する可能性が高い
インフルエンザについての詳細は厚生労働省の「インフルエンザQ&A」に
のっていますのでご参照ください。
2016年11月29日
妊娠中の運動

妊娠中は安静に・・・これは昔の話。
特に早産傾向や異常がなければ
適度な運動をすすめています。
妊娠中に適した運動には
ウォーキングやマタニティヨガ、
ストレッチやスクワットが代表的ですが
雑巾がけや四つん這いも効果的。
でも具体的にどんな効果があるか
知っていた方が
継続しやすいかもしれませんね。
妊婦さんが運動をすることで、
具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
<むくみ・腰痛緩和>
妊婦さんに多い症状に
「むくみ」 と 「腰痛」 があります。
ウォーキングは血流を促すため、
むくみの症状を緩和させることができます。
またマタニティヨガは
血流アップと、筋肉強化が期待できるため
腰痛緩和に効果的です。
<消費カロリーの増加>
冬の妊婦さんは特に
体重が増えやすい傾向があります。
寒さに負けず身体を動かすことで
筋力と代謝をアップでき、
体重増加をコントロールしやすくなります。
<自律神経やホルモンを整える>
妊娠中は外見だけでなく、
身体の中も急激に変化するため
精神的に不安定になることも・・・。
そんな時、軽い運動を行うことで
セロトニンというホルモンが分泌され、
自律神経を整えてくれます。
<便秘の改善>
全身を使った運動は、
さまざまなツボも刺激してくれます。
妊婦さんに多い便秘にも期待大ですよ!
<運動習慣は安産につながる>
妊娠中の運動は安産のためにも非常に効果的です。
分娩の時に腹筋や腰回りの筋肉が鍛えてあると
腹圧もかけやすくなり、お産の経過もスムーズです。
反面、普段筋肉を使わない人が出産をすると、
お産自体の時間がかかったり、
産後に筋肉痛が出現し、辛くなることも。
お産が長引くとお母さんだけでなく
赤ちゃんも大変なので、
筋肉アップや柔軟性を高めることは大切です。
<産後の体力維持やスタイル回復にも>
出産は思っている以上に体力を使います。
継続的な運動でスタミナをつけておくことは
産後の育児スタートにも効果的です。
また、骨盤周辺の筋肉を鍛えておくことで
産後の体型戻しが容易になるだけでなく、
尿漏れや骨盤臓器脱の予防につながります。
いろいろな効果のある妊娠中の運動ですが、
一番大切なのは とにかく続けること。
徐々に身体を慣らしながら
疲れを引きずらない程度に頑張りましょう

2016年11月28日
出産の季節による違い

「上の子は春生まれだったけど今度は冬だからどうかなあ・・・」
出産する季節によって
妊娠中の生活や子育てにおいて
良いこと、大変なこと、少しずつ違いがあります。
季節ごとの特徴をまとめてみました。
<春

・だんだんと温かくなる気候で母子ともに過ごしやすい
・つわりの時期が暑い時期と重なりつらい
<夏

・臨月に真夏の暑さは辛い
・出産のための運動をするのに暑くて大変
・産後のシャワー浴や夜の授乳が寒くなくて良い
・沐浴時も寒くなくて良い
・赤ちゃんが軽装で楽
・あせもや虫さされなどの皮膚トラブルになりやすい
<秋

・暑さも和らぎ過ごしやすい気候
・日中と夜の温度差により体調を崩しやすい
・赤ちゃんの服装の調節に悩む
<冬

・夜の授乳、産後のシャワー浴など寒くて辛い
・沐浴時の湯冷めが心配
・風邪やインフルエンザにかかりやすい
・乾燥による皮膚トラブルがおきやすい
・出産時に道路の凍結や雪など天候が心配
・出歩けない時期は家にこもり、
首がすわる頃には暖かくなって出かけやすい
どの季節にも良いこと、大変なことが
混在しており、一長一短ですね。
いつがいいと思っても
なかなか予定通りにはいかないものですが
どの季節になっても母子ともに元気に過ごせるように
準備や対応をしたいものですね

2016年11月25日
ご存知ですか しんしろ助産所のこと
こんにちは しんしろ助産所です
助産所に初めて来た方から
“ ここは初産は産めないですよね !”
“ 他所で出産したけどいってもいいですか?”
“ ここに助産所があるの知らなかった。”
などといわれることが度々あります。
市のHPや“ほのか”、ブログ、こども園メールを通じて
広報してきたつもりたっだのですが、まだまだだなぁ…と
感じていた矢先に出席した研修会でのこと。
T市が妊娠・出産・子育てニーズを調べたアンケートで
妊娠中に知りたい情報は
初産婦の場合
1.母乳育児 2.赤ちゃんの特徴 3.生活リズム 4.産後の身体の変化
5.仕事に復帰した後の育児サービス
経産婦では
1.兄姉の心の変化と対応 2.兄姉の預け先
困った内容は
初産婦では
1.授乳の仕方 2.赤ちゃんの泣き対応 3.身体の疲れ
4.睡眠不足 5.乳房トラブル
経産婦は
1.兄弟の世話 2.身体の疲れ 3.睡眠不足
妊娠中・産後に利用したいサービスは
初産婦は 1.児の体重測定ができる場所 2.離乳食教室
経産婦は 1.児の体重測定ができる場所
という報告を聞きました。
一昨年から、妊娠、出産から子育てまで 切れ目のないサポートを目指して
包括ケア(母子保健タイプ)のサービスが始まっています。
新城市はまだ準備中ですが、しんしろ助産所では上記のアンケートで
示された内容の多くに助産所が応じています。
お知り合いにお困りの方がいれば 是非お伝えいただきたいと思います。
2016年11月24日
赤ちゃんとのコミュニケーション
こんにちは しんしろ助産所です
先日、中学校でいのちの授業を行ってきました。
『ようやく生まれたいのち、皆から祝福されて生まれてきたいのち
両親や家族が大切に育んできたいのち。いのちの大切さを知ってほしい。
生命誕生の瞬間に立ち会う助産師だから伝えることができるいのちの大切さ』
を子どもたちに伝えたくて始めた授業です。
今回のテーマは【親と子のコミュニケーション】
妊娠中の胎児やまだ言葉を話せない赤ちゃんと親とのコミュニケーションについて
お話ししてきました。
その中で保健委員の生徒さんが出してくれたクイズで気になったものを紹介します。
13世紀の神聖ローマ帝国の皇帝フリードりっひは、50人の赤ちゃんに対し実験を行ない、
「おっぱいを飲ませ、オムツを替え、お風呂に入れ、寝かせてもよいが、
抱いてかわいがることや、一言も話しかけることを禁じる」 という実験を行ないました。
さてこの50人の赤ちゃんはどうなったのでしょう。
① 言葉を一言も話せないまま大人になった
② 人とコミュニケーションが取れないまま大人になった
③ 全員、亡くなってしまった
①~③中でどれが正解だと思いますか?
この答は③
この子どもたちは、全員が1歳の誕生日を迎えることがなかったとのこと
これはスキンシップがなかったことによる成長ホルモンの障害によるものだそう。
成長ホルモンは、主にスキンシップと睡眠時に大量に分泌されます。
言葉を話せない赤ちゃんは、唯一泣くという行為でコミュニケーションをとるのですが、
その泣くことに対し周囲が反応をしないと、赤ちゃんの情緒に大きな影響を与えるといわれます。
この実験では命まで無くしてしまって…心が痛みます
スキンシップをすることは赤ちゃんだけでなくママにとっても
・安らぎや安心を得る
・愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、情緒が安定する
・ぬくもりを感じることで親子の絆を作ることができる
・赤ちゃんの身体を成長させ、病気に対する免疫力や抵抗力を強くする
等々、あげればきりがないほどの良い影響があります。
ご家庭によって、さまざまだとは思いますが、
スキンシップは、時間の長さより質や濃さと言われます。
子どもとのスキンシップを大切に、親子の絆を深めていきましょう
かわいいお客さま
2ヶ月のHちゃん、おっぱいですくすく成長中
実習にきていた学生さんに抱っこされた時には
周りを見回すような仕草がみられたのですが
ほどなくスヤスヤ
また来てね~ 待ってます。
2016年11月22日
赤ちゃんの性差

今日は朝から大きな地震がありました。
津波警報も発令され、
被災地の方は不安だったことでしょう。
被害が広がらないことを祈ります。
「経産婦さんだから、子育てはバッチリね♪」
と思われがちですが、そういう訳でもありませんよね。
年数があけば 忘れてしまうこともあるし
上の子と産まれた季節が違うと 育て方も変わります。
性別が違うことで戸惑うママも少なくないんですよ

そこで今日は性別による違いについて。
見た目は ほとんど変わらない
「赤ちゃんの性別」 には
本当に大きな違いはあるのでしょうか?
一番わかりやすい違いは
おちんちんが付いているか いないか。
うんちの拭き方やおしっこの飛ばし方に
戸惑いを感じるママも大勢います。
新鮮な驚きですね

体格にもわずかですが 差があります。
見た目は同じ大きさに見えても
抱っこをしてみると
男の子は、骨格がしっかりしていて筋肉質、
女の子は、フワフワとやわらかく感じることがよくあります。
身長・体重・胸囲・頭囲の平均値は
どれも 男の子の方が上回っていますが、
その見た目に反して
男の子の方がやや病気をしやすい
という統計があります。
外面だけでなく、内面にも違いがあります。
実は赤ちゃんの脳は、出生時にはすでに性差があり
それに後天的な環境因子が加わることで
男女差が濃くなっていくそうです。
男の子は 胎児期に浴びる男性ホルモンの影響で、
一般的に活発な性質となりやすく
動きも激しくなりがちだそう。
一方女の子は 一般的に攻撃性が低く、
おとなしめなことが多いようです。
男の子も女の子も育てたママに聞くと
「確かに違った!」 という方もいれば、
「それよりも生まれた順番の方に左右される気が・・・」
という方も。
上が男の子、女の子によっても
下の子の性格は違うようです。
そう考えると 実際は赤ちゃんが育つ環境や育て方によって、
性格や能力は大きく左右されそうですね。
男の子と女の子の特徴を参考にしつつ、
それぞれの個性として、のびのびと育てていきたいですね



6ヶ月のMちゃんは
ママの抱っこでおねむです
おなかもいっぱいになって
あまりにも気持ち良さそうなので
1枚撮らせてもらいました
赤ちゃんの寝顔って
癒されますね
2016年11月21日
子どもの利き手はいつどうやって決まる?

2人のお子さんを子育て中のお母さんから
嬉しいコメントを頂いたので紹介します。
「いつもためになる情報をありがとうございます。
私の家の近くにもこんな助産所があったらなぁと思います。
これからもブログ楽しみにしています。」
ありがとうございます

子育てには不安や疑問がいっぱい

助産所のブログが 少しでも
そんなおかあさんたちの育児のヒントになれるよう
今後も情報発信していきますね。
ところで・・・
「利き手っていつ決まるの?」
「どうやって決まるの?」
子どもが右利きか左利きか、
親にとっては成長過程で気になるところですね。
利き手が決まるのは一般的には4才頃と考えられています。
これは、アメリカの発達心理学者ゲゼル氏の研究から
「乳児期には右利きの時期、左利きの時期、両利きの時期と
何回も利き手の交代を繰り返し、4才頃になって固定してくる」
ということが分かったため。
ただ、他にも9ヶ月頃、小学生になってからなど色々な説があり
はっきりしたことは分かっていません。
利き手がどうやって決まるかについても諸説あります。
「遺伝説」・・・生まれながら決まっている
「環境説」・・・利き手が決定する前に使うことが多かった方の手が利き手になる
「胎児期に決まる説」・・・妊娠10週~12週頃、おかあさんのお腹の中で
よく指しゃぶりをしていた方の手が利き手になる
「向き癖の説」・・・生後3ヶ月未満のあかちゃんの向き癖の方向が利き手になる
「~だから右利きだったらいいな、
~だから左利きがいいな

親としてどちらかの利き手を期待することもあると思います。
できることとすれば、「環境説」を参考に
遊びや生活の中で、どちらかの手を多く使うように
自然と働きかけることぐらいでしょうか。
ただ、無理な矯正は子どもにストレスを与えてしまい、
悪影響が出ることもあります。
利き手も子どもの個性として成長を見守ってあげてくださいね

2016年11月18日
乳管閉塞

冬に多いといわれる乳管閉塞
“私もなったことある!”というおかあさんは多いかも知れません。
母乳が詰まってしまうのは
外出や所用で授乳がいつものようにできなかったり、授乳が1回飛んで
普段のようにできなかったり、おんぶ紐やブラジャーでおっぱいを圧迫して
しまっていたり、赤ちゃんの飲みとりが弱かったりなど様々な理由から…
ただ、乳管閉塞と思っていたら、乳腺炎だったという場合もあるので
気をつけましょう。
乳管閉塞は徐々に起こりますが、乳腺炎は突然におこることがほとんどで
発赤や熱感、腫れといった炎症症状がみられるのが特徴です。
飲ませ方や抱き方を見直し、授乳しても症状がとれず、37.5度以上の
発熱がみられるような場合は病院でみてもらいましょう。
詰まるのは食物が原因といわれるむきもありますが、これには
科学的根拠はありません。
偏った食事やストレスは乳管閉塞のもと!
バランスのとれた食事を心がけましょう。
詰まってしまった時には
しこりのある側から授乳し、しこり部分を手で軽く圧迫したり
乳首に向かって圧をかけるように授乳してみましょう。
シャワー浴や入浴後の循環がいい時期に授乳するのも効果的です。
予防や対処法の基本は 適切な抱き方、含ませ方。
もう一度 上手くできているかを確認してみましょう (^0^)/
2016年11月17日
出産後の生理はいつから?

『出産して1年すぎたのにまだ生理が来ないんですけど

『完母なのに3か月で生理がきちゃって

産後 性周期が回復し生理が始まるのが早くても、遅くても気になりますね。
統計的には、母乳を飲ませている、飲ませていないに関わらず、
産後8か月くらいで70~80%の方に月経が再開するといわれます。
母乳の分泌を促すホルモン(プロラクチン)には排卵を抑える作用がありので、
母乳を飲ませているお母さんの方が生理の再開が遅くなる傾向はありますが、
すべての方にあてはまるわけではありません

一昔前は、完母だと1年くらい生理がないのは当たり前だったので、
産後2カ月くらいで再開すると驚かれるのも分かります。
ただこれは考えようで、母体がスムーズに回復している結果ととらえることもできます。
性周期の回復は早すぎて異常ということはないので安心してください

早く生理の始まる方では、無排卵の場合も多いそう。
これもまた、体調に応じた自然な働きです。
授乳をしている=次の赤ちゃんを妊娠すると母体への負担が大きくなると判断し、
あえて妊娠しにくい状況を作り出しているのかも知れません。
身体に秘められた力ってすごいですね。
産後の性周期の回復には個人差があり、いつから生理が始まるかはわかりません。
稀ですが、産後、生理を見ないまま次子を妊娠している場合もあります。
体調がおかしい、授乳をやめて3か月以上たっても再開しない、
次の子どもが早くほしい等の場合は、産婦人科で相談してみましょう。

2016年11月16日
兄弟の年齢差

そろそろ下の子が欲しいな・・・
そのタイミングは人によって様々だと思いますが
兄弟の年齢差によって
良いことも 大変なこともあります。
どんな特徴があるのか 少しまとめてみました。
~年の近い兄弟の場合~
<年子

・上の子がまだよく分かっていない分、入院中に預けやすい
・上の子の赤ちゃん返りが少ない
・手のかかる子育て期間が短い
・園の送り迎えや行事をまとめて済ますことができる
・仕事復帰がしやすい
・上の子が赤ちゃんを認識していないので 危険も多い
<二つ違い

・入園、入学が重ならない
・おさがりを回しやすい
・七五三を一緒にできる
・妊娠・出産とイヤイヤ期が重なる
・上の子が赤ちゃん返りをしやすい
<三つ違い

・園のおさがりをそのまま回せる
・大きな行事を一度に済ませられる
・出費が重なる半面、一気に済ませることで
余計な出費を抑えられる
・下の子をかわいがることのできる年頃
その他にも
・チャイルドシートが何個も必要
・年が近い分 けんかが多いが一緒に遊べる
・おもちゃの共用ができる
~年の離れた兄弟の場合~
・上の子に手がかからない
・下の子の面倒をみてくれる
・精神的に余裕ができ、育児を楽しめる
・上の子の育児にくらべ、体力の差を感じる
・入学式・入園式の日程が重なることも
・年が離れすぎて一人っ子同士のよう
・成人するまでの期間が長い
実体験として、2歳違いの我が家の子どもたちは
年が近いせいか ケンカが絶えませんが
その分チームワークもよく結束力は見事です。
私と8つ違いの姉は ほとんどケンカもせず
まるで小さなお母さんのように
世話をしてもらいましたが
話が合うようになったのは 大人になってからでした。
今では年齢差も感じず、お互いが頼れる存在
話も合うようになります。
それぞれ年齢差によって様々な特徴があり、
一長一短ありますね。
子どもは授かりものなので
すべて予定通りにいくとは限りませんが
どのような場合でも 良いところを見つけて
子どもたちを支えていきたいですね

2016年11月15日
赤ちゃんの手足の冷え

秋も深まり、朝晩の寒さが
だんだんと厳しくなってきましたね

寒い季節になると、
赤ちゃんのいるご家庭では
赤ちゃんの手足がひんやりと冷えてしまい
心配される方も多いのではないでしょうか。
「こんなに冷えて大丈夫?」
「寒いのかな?」
「温めた方がいいのかな?」
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため
ちょっとした温度変化の影響を受けやすく、
自分で「暑い・寒い」を伝えられないのだから
心配になるのも無理ありませんね。
特に、手足は外気温の影響を受けやすいもの。
その反面、実はセンサーのように
体温調節の役割を担っています

暑い時には手足から体の熱を放出し、
寒くなると手足の毛細血管を収縮させて
熱を体内の中心に集めて逃がさないようにします。
寒くなると手足が冷えるのは、
赤ちゃんなりに体温調節をしているため。
手足が冷えていても、お腹や背中など体幹部が温かく
いつもどおり元気な様子なら心配ありません。
むしろ、寒いだろうからと
手袋や靴下、服や布団で温めすぎてしまうと
熱がこもって体温が上がったり、
あせもができてしまうことも・・・。
体幹部も冷えている、または熱がある、
食欲がない、機嫌が悪いなど、
いつもと違う様子がある時は医療機関を受診しましょう。
手足の冷えだけでなく、その他の様子も見ながら
体温調節のサポートができるといいですね

【親子教室のお知らせ】

(クリックすると拡大します)
参加者受付中~

ご連絡お待ちしています。
2016年11月14日
助産師のつながりを力に
こんにちは しんしろ助産所です
この日曜日、 浜松市の院内助産所で働く助産師さんたちとの
交流会を開きました。
この交流会は今年で4年目、“たんぽぽ”のオープンシステムを
利用している私たちも声をかけていただき初回から参加しています。
浜松に出向くことはあっても、新城まで来てもらうことには
浜松市内での移動を考えるとどうかな…という心配もあったのですが
聖隷三方原病院(たんぽぽ)、聖隷浜松病院(COCO)、
浜松医療センター(めばえ)から9名の参加がありました。
交流会では、各施設の現状やケース報告、情報交換を行いました。
施設ごとの発表では“そう、そう”という頷きながら聞く方が多く
少人数だけに良い雰囲気
院内助産所で対象外になったケースの報告では、選定の基準
を巡って活発な意見交換もできました。
これからもこうした会を通じて 顔の見える助産師のつながりを
大切にしていきたいと思った次第です。
みなさん 貴重な時間をありがとうございました (^O^)/
2016年11月11日
愛情ホルモン ~オキシトシン~

オキシトシンは、子宮収縮や母乳分泌を促すホルモンと思われてきましたが
最近では更にいろいろ重要な働きをすることが分ってきました。
分泌も産後の女性に限らず、出産経験のない女性や子どもや男性にも
分泌されるのだそう。

心を穏やかにし、幸せ感

これが別名「愛情ホルモン」「幸せホルモン」といわれる所以。
母親と子どもには相互作用があります。
お母さんが疲れたり、イライラして余裕がないときなど、
子どもの様子もなんかおかしい…と感じると時には
このホルモンが不足しているのかも

分泌を促すには
スキンシップやアイコンタクトが有用。
抱っこや、軽いタッチ、ハグでもOK
目を合わせながらの手遊びも効果的です。
10分程度のスキンシップでも愛情ホルモンは分泌され、
その後50分程度はその濃度が保たれます。
これは母子間だけには限らず、ご夫婦、兄弟、友人…など
相手を選びません。
普段から心がけたいですね。

2016年11月10日
ハイハイをしない赤ちゃん

時々「ハイハイ」 をしないうちに
立ちあがったり、歩き始める子がいるため
「ハイハイの練習ってした方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
「ハイハイをさせないと転びやすい子になる」
「ハイハイをせずに立つと 必要な筋力がつかない」
という話を聞いたり、助言をされることがあるので
お母さんとしては不安になってしまうのでしょう。
結論から言うと、
子どもは神経と筋肉の連携が発達してきたら
自然にできることが増えて行くので、
基本的には練習しなくても大丈夫です。
訓練や練習をすると 日常の運動機能や生活習慣が
より早く身につくか、という研究では
訓練を行わなくても、子どもは自然に日常的な技能を
習得していく という結果だったそうです。
また、すべての赤ちゃんが
寝返り、お座り、ハイハイ、つかまり立ち・・・
の順番で発達するわけではなく、
中にはハイハイや寝返りをしないまま
つかまり立ちを始める子もいます。
イギリスのある小児科医の研究では
ハイハイをせずにお尻をずって移動し、
その後立って歩くようになる子どもは
約40人に1人いるそうです。
歩き始める時期は
ハイハイをした子よりも遅くなるものの、
以後は運動能力に差はないのだそう。
なぜ、ハイハイをせずに、お尻移動するのか
まだその理由は分かっていませんが、
赤ちゃんは誰でもハイハイするわけでは
ないのですね。
ハイハイをしないうちに立つと、
足や腰に負担がかかってしまうのではないかと
心配する方もいますが
赤ちゃんが自らおこなっているのであれば
心配したり無理に止めさせる必要はありません。
周りが無理にやらせている場合は
赤ちゃんの体に無理な力がかかり
負担になるので 避けるようにしましょう。
周りの赤ちゃんと比べて
発達の順序やスピードが違うことはよくあります。
それでも 気になったり、明らかに心配な時は
医療機関に相談してみましょう

2016年11月09日
ママってすごい
こんにちは しんしろ助産所です
雨が上がって良い天気になりましたね。
室内や車内にいればポカポカ暖か
反対に戸外では風が強くて寒さを感じる一日でした。
空気も乾燥して湿度も40%以下
冬の感染症や皮膚の乾燥が気になる季節。
体調を崩さないよう気をつけましょう。
さて、ママ達を見ていていつも感心するのは
ママって“気が長~い”
子どもへの対応も感心させられてばかり。
例えば遊びを切り上げるたい時にも
子どもが帰るというまでは、徐々に声をかけて
自分から“またね”というようにもっていって
無理やり止めさせことがめったにない。
注意したり叱るときも “ 分かった? いい子だなぁ”
と褒め言葉がきっとつく。
2,3組のママが一緒になって子どもたちが
おもちゃや絵本を取り合っても
“こっちにもあるよ”
“こっちが面白いよ”
ってみんなして上手く気をそらしてくれる。
自分が子育てをしていた頃は、子どもの気持ちを
慮ることなんてほとんどなくて
いつも “早くして!” とか “ダメ!” “もう帰るよ”
って急かしたり、叱ってばかり
成長した子どもたちからも
“ 昔のお母さんは怒ってばかりで怖かった”
といわれて “エッ そんな風に思ってたの”
精一杯頑張ってたつもりだったけど、
子どものこと少しも分かってなかったんだなぁ・・・
と今になって思います。
“家にいると子どもを叱りそうだから児童館に通う”
とママもいます。
怒ってばかりのママより笑顔のママがいいに決まってる。
ママ頑張ってね。
2016年11月08日
子どもの脚の形

長男が3歳の頃、
両足をそろえて立った時の脚の形を見て
心配したことがありました。
両足をそろえてまっすぐ立つと
両膝はそろっても左右のくるぶしが離れてしまう、
両くるぶしを合わせて立つと左右の膝がぶつかってしまう
というX脚だったからです。
特に転びやすいわけでもなく、元気いっぱい。
でも、このまま様子見ていてもいいのかな・・・。
と心配したのを覚えています。
そこで、今日は子どもの脚の形についてお伝えします。
子どもの脚の形は成長とともに変化します。
生まれたばかりの赤ちゃんはO脚が普通です。
両足をそろえると両ひざの間にすき間ができる状態ですね。
その後、2歳頃まではその状態が続き、
これを「生理的O脚」といいます。
2歳を過ぎると少しづつ自然に矯正され、
3~4歳頃には逆にX脚になります。
これを「生理的X脚」といいます。
そして、6~7歳頃には骨が大きく成長し
真っすぐな脚になってきます。
生理的なO脚・X脚は通常痛みもなく、
歩行などにも特に問題はありません。
ほとんどの子どものO脚やX脚は自然に治りますが、
程度が強い、左右差がある、転びやすいなど
心配な時は医療機関

長男の脚も気づけばすっかりまっすぐになって、
次男も三男も同じ経過で成長しました。
「生まれたときから2歳頃まではO脚」
「3~4歳頃にいったんX脚ぎみに」
「6~7歳位にはまっすぐな脚に」
個人差はありますが、ひとつの目安として
お子さんの成長を見守ってあげてくださいね

2016年11月07日
赤ちゃんの爪切り

生まれたばかりの赤ちゃん
かわいい小さな手を見ると爪が伸びていることもしばしば
柔らかく薄い爪ですが、気づくとほっぺにひっかき傷ができていることも…
でも、いざ爪を切ろうと思うと、握ったり、動いたりして大変

先日も生後1ヶ月のお子さんを持つママが
『爪を切るのがこわくて…』と話されてました。
そこで 赤ちゃんの爪切りのポイントをまとめました。

はさみタイプのもの、大人と同じようなてこタイプのもの
電動の爪やすりタイプのものがあります。
赤ちゃん用のはさみやてこの爪切りは刃先が丸くなっていて安全です。
使いやすいものを選びましょう

赤ちゃんと向かい合うより、赤ちゃんの頭側に立つか、大人の膝に
お座りさせるような恰好が切やすいです。
赤ちゃんの手のひらと切る人の手のひらを合わせるようにして、
しっかり赤ちゃんの指を固定して切りましょう。

動いているときの爪切りは大変なうえに危険です。
寝ているときや授乳中が切りやすいといわれます。
パパやお家の方と一緒にできるとスムーズです。
赤ちゃんは急に動くこともあるので指はしっかりと押さえて切りましょう。

深爪はしないよう、白い部分が1mm位残るようにしましょう。
まっすぐに切ると、ひっかき傷をつくる原因にもなるので、
指のカーブにそって丸くなるように切りましょう。
慣れるまでは うまく切れなかったり、切っているうちに起きてしまい
思うようにいかないこともあります。
一度ですませようとせず、少しずつ分けて切るのもいいかもしれません。
赤ちゃんのペースに合わせて行いましょう

2016年11月04日
子どもを育てやすい社会へ

電車やバスで、赤ちゃんが泣き止まず、
お母さんが周囲を気にして焦っている場面、
ありますよね。
特にこちらは気にしていなかったり
むしろ昔を思い出して
必死なお母さんに 「気にしないで!」 と伝えてあげたい・・・。
そう思う人も 実は少なくないのではないでしょうか。
たまたま見ていたテレビで
V6の井ノ原さんが提案した 「ひよこボタン

これは、お母さんが焦っている時に
周囲が 「ひよこボタン

「迷惑じゃないですよ」 「気にしていませんよ」
を知らせてあげようというもの。
「ぴよぴよ

それがお母さんに伝われば
きっと気持ちが楽になりますよね。
すごくいい発案だな!と思いました。
(すでに携帯のアプリになってました!!)
そして先日 その続きを見かけたのですが
「WE♥赤ちゃんプロジェクト」 というものもあるんですね。
これはステッカーを貼ることで
「私たちは赤ちゃんの泣き声を
温かく見守っていますよ」 という意思表示を
ママに伝えるというものです。
口に出して伝えたり
行動に移すのはちょっと勇気がいるけれど
これなら簡単に伝えられそうですね。
他にも 「『女性専用車両』 があるように
『子連れ専用車両』 があってもいいのでは?」
という意見もありました。うん、良い意見だなぁ!
また 全国の自治体では
オムツ替えや授乳ができるスペースに
「赤ちゃんの駅」 という愛称を付けて
登録を呼びかけているそうです。
でも、まだ浸透していないのが実情のよう・・・

この運動も広がって欲しいなぁ。
子ども連れの食事も 気を遣う場所の一つですよね。
人によってTPOに対する意識も違うので
「ここは子どもも大丈夫だよね・・?」 と思っても
「こんな店に子どもを連れてくるなんて!」
という人もいると思います。
店の入り口に全国共通の 「子ども連れOKの店」
という表示が貼ってあると
子ども連れの方にも、その他のお客さんにとっても
いいのにな、と思います。
(さすが 咲くらさん! 新城市の一覧を調べてありました

でも、いろいろ調べてみて思ったのは
子育て中のお母さんを応援している方は
実は多いのではないかということ。
今頑張っている子育て世代が
気持ちよく子育てできる環境を作り、
その人たちが次の世代を応援していく・・・
そういう良循環の社会を目指していきたいですね

2016年11月02日
空腹になるとお腹が鳴る理由

「グゥ~」 「ゴゴゴ~」 「キュルルルル~」
空腹時にお腹が鳴ってしまうことってよくありますね

まして、それが授業中や会議中など静かな場面だと
恥ずかしい思いをしたりして・・・。
空腹になると、なぜお腹が鳴るのでしょうか?
人の体は、胃の中がほぼ空っぽになると
周期的に胃の収縮運動が始まり、
消化しきれなかった食べ物のカスや水分を
十二指腸、小腸へと送ります。
この時、胃の中にある空気も動かされ、振動するため
それが「グゥ~」という音になるのだそう。
これは、胃の中を空っぽにして次の食事を入れる準備であり、
音が鳴っているということは、胃をきれいにするための
掃除が行われているということ。健康の証でもあります。
むしろ音が鳴らない食生活のほうが要注意!
間食ばかりでいつも胃が満たされていては
生活習慣病のリスクも高まってしまいます。
健康的にお腹の音を減らすには、
まずは3食きちんと摂ること。
朝は簡単にパンだけで済ますという人は
炭水化物は消化吸収が早いので
早く空腹状態になりお腹も鳴りやすくなります。
たんぱく質、脂質なども組み合わせて
腹持ちのよい食事を心がけましょう。
空腹を感じた時の早食いや炭酸飲料は空気を取り込み
やすく、音が鳴りやすくなります。
そんな時には、ちょっとした間食は効果的。
飴やチョコレートで血糖値を上げると
空腹感をおさえることができます。
お腹が鳴ることは誰にでもある生理現象。
案外まわりは気にしていないことも多いものです。
あまり気にしすぎないようにしましょうね

2016年11月01日
乳頭混乱になったら
こんにちは しんしろ助産所です
朝の雨も早々に上がって
午後は晴れ渡った良い天気になりました。
気温も18度だったのが24度まで上昇
朝は寒かったのに、日中は暑く感じるほど
上着で調節したりして、体調を崩さないように
きをつけましょうね。
さて、まだ母乳の出が少なくミルクと混合であげているときに
母乳をあげようとすると、のけぞったりして、直接母乳を飲むのを
嫌がるようになる赤ちゃんがいます。
これを乳頭混乱といいます。
乳頭混乱の原因は
1.哺乳瓶の方が楽に飲める
母乳を飲みとるには力もいるし、射乳反射があってから母乳が出始める。
哺乳瓶は強く吸わなくても飲めるし、吸い始めからミルクが飲める。
2.直接哺乳がすいづらい
哺乳瓶の乳首は初めから突出しており直ぐに吸啜できる
3.乳頭と乳首では感触や匂いも違う
実際のところはどちらも飲めるお子さんもいて解明されて
いないのが実情のよう
混乱は射乳反射が直ぐ起きるおかあさんにはおきにくいようで
母乳が出ないうちからぎゅうぎゅう押し付けるような無理強いでは起きやすい
といわれています。
混合栄養ではそのどちらにあたっても困ってしまうのでひどくならないうちに
いろいろ工夫してみましょう。
〇直接哺乳を嫌うあかちゃんの場合
1.静かに起きている時や、ミルクを飲んでウトウトし始めた時に授乳してみる
2.赤ちゃんと肌と肌の触れ合いをできるだけ長くとったり、頻繁に乳首を
赤ちゃんの口に近づける
3.赤ちゃんの口に母乳をつけてみる
4.哺乳瓶の乳首をかえる(穴の小さいものを選ぶ)
〇哺乳瓶を嫌うあかちゃんの場合
1.乳首の材質や形状をかえてみる
(シリコン製、ゴム製、穴の小さいものやヌークなど)
2.カップ授乳やスプーンを使う
混合栄養でミルクを飲まなくなったあかちゃんでは、哺乳量が増え補足が不要に
なっている場合もあります。
この場合は体重や哺乳量を測ればわかります。
しんしろ助産所でもあかちゃんの計測ができます。
母乳育児に困ったときは1人で悩まず、しんしろ助産所をご利用ください。