2022年02月24日

産後ケアについて

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


しんしろ助産所では「産後ケアicon12」を行っています。
「産後ケア」とは、出産後、専門のケア施設や病院、助産所等で
専門スタッフが出産後のママをサポートすることheart


韓国では、出産後のママの身体と心をしっかりと休養させ、
赤ちゃんとの生活の準備をする施設「産後調理院」があります。
小雪さんが利用したことで話題になったことがありました。

妊娠、出産はママの身体に大きな負担をかけます。
加えて、妊娠中のホルモンが出産により急激に低下し、
ホルモンの大きな変動により、精神的にも不安定な時期です。


日本では出産施設の入院期間は4~5日と短く、
授乳や育児に自信が持てないまま退院になる事があります。
その後の生活のサポートは家族が中心になることがほとんどicon10
核家族化や両親の高齢化、両親が現役で仕事をしているなどで
産後も実家などに頼らず、夫婦だけで生活する方も多くいます。

また現在コロナ禍の為、実家に帰りたくても帰れない方もたくさんいます。
夫が育児休暇を取り、お世話してくれる方も見えますが
まだまだ日本人の男性の育児休暇取得率は少ないようですkao
慣れない育児に加え、授乳による睡眠不足、
経産婦さんではそれに加え、上の子のお世話など
毎日が必死の思いの事でしょうicon


産後ケアでは助産師や専門のスタッフが
ママに身体を休めてもらいながら、個々の希望にそったケアを提供します。

しんしろ助産所の産後ケアは、
出産施設に関わらず、どなたでもご利用いただけます。
新城市でも産後ケア事業を行っています。

産後のフォローがない、授乳や育児に関して心配がある
ゆっくり休みたいなどママの思いはそれぞれです。
関心のある方はご連絡ください。

  


Posted by しんしろ助産所 at 15:38Comments(0)その他

2022年02月22日

何日出なかったら受診した方がいい?

こんにちは  しんしろ助産所ですhiyoko_02



赤ちゃんの便秘について
相談を受けることが多くあります。

その中でよく聞かれるのが
「何日出なかったら病院へ行った方がいいですかicon
ということ。

病院を受診する目安を知っていたら
安心できる気持ちよく分かります。


ただ、便秘は「何日出なかったら」という
明確な定義があるわけではありません。
排便のリズムには個人差があるからです。
そのため、受診の目安も「何日出なかったら」
と一概には言えないのです。


新生児期から乳幼児期は個人差が大きく、
1日に数回出る子もいれば、数日に1回という子もいます。

また、成長の段階で
排便のリズムが変わりやすい時期があります。

生後1~2ヶ月頃には
消化器官が発達し、ためて出せるようになるために
回数が減る子がいます。

離乳食が始まると
それまでと排便パターンが変わり、
回数や性状が変わることも多いものです。


排便のない日数にかかわらず、
すっきり出なかったり、出にくいことで
排便時に苦しそう、お腹が張っている
ミルクや母乳の飲みが減っている、機嫌が悪い、
ウンチが硬い、血がつくなどの症状がある場合に
便秘と考えられます。


毎日出ていても不快な症状が見られるとき、
排便のリズムが変わりやすい時期や
普段の排便リズムより出にくいときは
腹部マッサージ、水分補給、消化のいいメニュー、
綿棒刺激などの対策をしながら
改善しない場合は受診を考えましょうflower01
  


Posted by しんしろ助産所 at 15:55Comments(0)こそだて

2022年02月17日

粉類の違い

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


しんしろ助産所の産後ケア等で
お出しする手作りおやつ。

「今回は和菓子にしようか、洋菓子にしようか」
「旬のものを使えるといいな」

毎回あれこれ考えながら作っています。


おやつを作る際によく使うのが「粉類」。
「薄力粉」の出番が最も多いのですが、
和菓子の場合は「白玉粉」や「上新粉」などを
使うこともあります。

米を使った粉には他にも
「米粉」「もち粉」「だんご粉」…
思いつくだけで何種類もあります。

それぞれどんな違いがあるのか、
気になっていたので
さっそく調べてみました。

<白玉粉>
 粘り:強い
 原料:もち米
 性質:粒子が細かく、つるっとなめらかな食感。
    冷やしても固くならない。
 メニュー例:白玉だんごなど

<上新粉>
 粘り:弱い
 原料:うるち米
 性質:もち米に比べて歯ごたえが強い。
 メニュー例:柏餅など

<米粉>
 粘り:弱い
 原料:うるち米
 性質:上新粉と基本的に同じだが
    より粒子が細かくなめらか。
 メニュー例:ケーキ、パンなど

<もち粉>
 粘り:強い
 原料:もち米
 性質:キメが細かくなめらかな生地になる。
 メニュー例:大福(求肥)
       ケーキやどら焼きの生地にまぜる。

<だんご粉>
 粘り:普通
 原料:もち米・うるち米
 性質:コシが強めのだんごになる。
    柔らかくなりすぎない。
 メニュー例:だんご


もち粉はもち米を砕いて粉にしたもので、
おもちのように粘り気があってよくのびるのが特徴です。

上新粉と米粉はうるち米を砕いて粉にしたもので、
もち粉に比べると歯切れがよく、
粘り気の少ない生地ができます。

だんご粉はうるち米ともち米をブレンドしたもので、
コシと粘りを併せ持ちます。

もち粉、上新粉、米粉、だんご粉は
お米をそのまま砕いて粉にしたものですが、
白玉粉はもち米を水に浸した後、水を加えながら細かく挽き、
沈殿したものを乾燥させて作るそうです。
手間がかかっているのですね。


それぞれの粉でおだんごを作ってみると
白玉粉で作ったものはつるりとなめらかで
時間がたっても柔らかな食感が特徴です。

上新粉や米粉で作ったものはあまりのびずにちぎれ、
その他の粉で作ったものは
よくのびてからちぎれます。

同じような粉であっても
お米や製法の違いで伸びや食感も変わります。
奥が深いのですね。

子どもは粉を練るのが大好きheart
心に余裕のある日には
一緒におやつ作りなんて いかがでしょうかflower01


  


Posted by しんしろ助産所 at 16:33Comments(0)その他

2022年02月15日

新生児月経と魔乳

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


赤ちゃんが生まれ、時にママがビックリface08することがあります。

一つは新生児月経icon
生後数日くらいに、女の子のオムツを変えようとしたら
オムツや性器に血がついててビックリ。

これはママの女性ホルモンの作用で起こるもので、
全ての女の赤ちゃんに認められるものではありません。
また出血しているといってもこれによって痛みや貧血なども無く、
特に処置は必要ありません。


もう一つは魔乳icon
これは赤ちゃんのおっぱいが少し膨らんだり、
白い母乳の様な物が出ている事にビックリface08

これもママからの女性ホルモンの影響で起こるもので、
生後1週間くらいで治まります。
女の子だけでなく男の子でも魔乳が出る事はあります。

新生児月経も魔乳もママのホルモンによって
起こされる新生児特有の現象icon12です。
どちらも特に処置は必要ないし、
すべての赤ちゃんに見られるものではありません。


もしかしてあるかも…と心構えが出来ていれば
ビックリすることも少ないと思うので、
頭の片隅にでもとどめておいて頂けるといいのではないでしょうか。


  


Posted by しんしろ助産所 at 16:06Comments(0)こそだて

2022年02月10日

出産したのに減らない!?

こんにちは  しんしろ助産所ですhiyoko_02


出産後、
「赤ちゃんと胎盤と羊水と・・・
だいたい4~5kgは減ってるかなicon12
と思って体重を測ると
「あれ?全然減ってない!?どうして~icon
という経験のあるママは
意外と多いかもしれません。


産後の体重の変化には個人差があります。
思っていたより減っている方もいれば
全然減っていないという方も・・・


でも、確かに赤ちゃんと胎盤と
羊水や出血などをあわせれば
4~5kgは減っていいはずなのに
何が起こっているのでしょう?


一番に考えられる理由は“むくみ”です。

個人差はありますが、
産後にむくむ方は多くみえます。

出産によって失われた水分を補うため
体が水分を溜め込もうとしてむくみやすくなります。

妊娠中に筋力が落ち、
代謝や循環が悪くなっていると
むくみやすいこともあります。

ただ、産後のむくみは一時的なもの。
焦る必要はありません。


また、「産後の病院食がおいしくて食べ過ぎたnico
という話も聞くことがあります。

体力回復のために栄養をとることは大事ですが、
やはり食べ過ぎには注意ですね。


これから始まる育児には体力が必要です。
産後の体重は半年くらいかけて戻すのがベスト。
産後すぐの体重だけを見て焦らず
ゆっくり体調を整えていきましょうflower01

  


Posted by しんしろ助産所 at 15:40Comments(0)お産

2022年02月08日

離乳食の悩み

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


ママからの「離乳食」に関する相談はとても多く、
厚労省がおこなった調査でも
74%の方が何かしら困っていると回答しています。

よく聞くのは
「離乳食を食べない・嫌がる」
「アレルギー・食材の進め方」などです。


「離乳食を食べない・嫌がる」赤ちゃんには
焦らないことが大切です。

「食べさせなくては!」と無理強いしてしまうと
さらに嫌になってしまいます。
わかっちゃいるんですけどね・・・kao

食べさせる時、スプーンは唇の上に置く程度に。
必死になりすぎて、無理やり口の中に
スプーンを突っ込むのは 逆効果icon10

子どものペースに合わせ、楽しい雰囲気で
食事をすることが大切です。

汚す、こぼす、手でべちゃべちゃにする・・・
親にとっては楽しくないかもしれませんが
子どもにとってはこれが「楽しい食事」なのかもしれません。

それでも だんだん食べることを学んでいくので
焦らず、期待しすぎないようにしましょう。


「アレルギー・食材の進め方」については
自己判断をしないことが大切です。

予防目的で 離乳食の開始時期や
特定の食材の摂取開始を遅らせる方もみえますが、
アレルギー発症予防に対する科学的根拠はありません。

離乳を進めるにあたり
食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合や、
既に食物アレルギーの診断がされている場合は
自己判断せずに、必ず医師の診断に基づいて進めましょう。


また、ネットの情報が多すぎて
何を参考にしたらよいかわからない場合は
出処の確かなものを参考にしましょう。

厚労省の「離乳スタートガイド」「離乳食ざっくりスケジュール」や
WHOから2000年に発表され、
日本では2006年に翻訳・監修された「補完食」などの他、
「教えてドクター」でおなじみの
佐久医師会からの「補完食」のフライヤーも
とてもわかりやすく、参考にしやすそうですねflower01

  


Posted by しんしろ助産所 at 15:26Comments(0)こそだて

2022年02月03日

こどもの鼻づまり

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


毎日まだまだ寒いですね。
新型コロナウイルス感染症のオミクロン株も
全国的に大流行で滅入る毎日ですicon10

冷え込みが厳しいこの時期、体調を崩すこどもも多くいます。
風邪の引きはじめの鼻づまりや鼻水などでグズグズする子もいて、
悩まされるママもいらっしゃいます。
ただでさえ鼻づまりで苦しそうなのに苦しくて目が覚めて、でも眠いからグズグズkao
無限ループに入り込んでしまいます。
お世話するママやパパも家族で疲れ切ってしまいますね。


鼻づまりがあると寝つきが悪くなりますが、
あるアンケートではママの85%近くface08が悩んでいるそうです。
なおかつ鼻をうまくかめない、鼻吸いを嫌がるのは72%であり、
鼻づまりに関する悩みは結構根深いものです.


対処法としては、
1.鼻を温める
 (素手で持てる位のホットタオルで鼻の根元を温める)
2.加湿をする
 (部屋の湿度を40%~60%にする、加湿器がなければ濡れタオル等を干す)
3.身体を温める
 (体全体を温めると血行が良くなり、体温が上り、鼻水が出やすくなる)
4.鼻吸い器などの使用
 (小さい子どもは自分で鼻がかめないので吸い取ってあげると楽になる)
5.上半身を少し上げた体勢で寝かせる
 (座布団やクッションなどで上半身を挙上させ、呼吸をしやすくする)

  
風邪の後に鼻づまりが続く事がありますが、
アレルギーや副鼻腔炎の可能性もあります。
対策を行っても症状が改善しない、長く続く場合は、
早めに医療機関を受診しましょう。

  


Posted by しんしろ助産所 at 15:07Comments(0)こそだて

2022年02月01日

あんしん毛布

こんにちは  しんしろ助産所ですhiyoko_02



子どもが小さい頃、お気に入りの
バスタオルと小さなクッションがあって
寝るときやぐずったときに
いつもすりすり~iconと触っていました。
どこに行くにも忘れないように
持って出かけてたな~と懐かしいものです。


小さなお子さんにはよく見られる現象なので
うちの子も~hiyoko01
という方は多いのではないでしょうか。


我が家はバスタオルとクッションでしたが
多いのは毛布やブランケット、ぬいぐるみなどで
子どもにとって一種の精神安定剤のようなものですね。

このように安心感を得るために何かに執着する状態を
心理学用語で「あんしん毛布」というのだそう。


スヌーピーの仲間でライナスくんという男の子が
いつもお気に入りの毛布を肌身離さず持っている様子から
“ライナスの毛布”ともいわれます。


人見知りや後追いをするように
成長過程での母子分離による不安、
卒乳や下の子の誕生、入園などの
環境の変化からくる不安を和らげるためと言われます。


時期や期間、執着の程度はその子その子で違いますが
愛情不足やストレスと心配する必要はありません。


基本的には幼児期で卒業するといわれますが
実は大人になっても持ち続けている人も
珍しくないのだそう。


振り返れば懐かしくてかわいい思い出です。
自立のための一歩、成長の過程と
見守ってあげましょうflower01

  


Posted by しんしろ助産所 at 13:51Comments(0)こそだて