2017年10月31日
産後の腰痛

出産後に腰痛を訴えるママさん、
3kg前後の赤ちゃんをお腹に宿し、出産したんだから仕方ない…

と思っていませんか。
妊娠中のママのからだには、出産に備えリラキシンというホルモンが分泌され、
狭い骨盤を通れるように関節や靭帯を緩める働きをしています。
その結果緩んだ骨盤を腰やおしりの筋肉で支えようとして腰痛が起こるといわれます。
加えて産後は、授乳や抱っこなどで前かがみの姿勢や、横座り、足を組んだ姿勢などで
緩んだ骨盤が歪み、腰痛の引き金になるようです

腰痛を緩和するためには、
1.授乳姿勢を見直す
床に座るならしっかり腰を立て、背筋を伸ばし、左右バランスよくおしりを床につける。
背筋を伸ばしにくい場合は、おしりの後ろ側にたたんだバスタオルを敷くと
背筋をまっすぐ保つことが可能。
胡坐をかいて壁に寄り掛かるのもOK。
授乳時には赤ちゃんを保持するために、授乳クッションや枕などを使い、
赤ちゃんの口がおっぱいの位置に来るように工夫する。
手だけで支えていると肩こりや腱鞘炎なども起きやすい。
2.座り方の工夫
横座りやななめすわり、足を組むことはせず、あぐらや正座、
椅子に腰かけたりする
背筋を伸ばして座ることを心がけることは骨盤の筋トレにつながる。
3.骨盤ベルト
骨盤ベルトでゆがみを正常な位置へ直し、腰回りの筋肉を支えるのも効果的。
4.食生活
身体の中からの腰痛予防として、
カルシウム・ビタミンD・たんぱく質を積極的に摂取する。
5.適度な運動
ウォーキングやストレッチを可能な範囲から始める。
筋肉の血流が良くなり腰痛改善につながる。
育児には休む暇がありません。
抱っこやおんぶ、授乳などで腰に負担がかかりますが、
姿勢を見直すことが腰痛の軽減への近道です。
タオルやクッションなどを使用しながら、姿勢を意識してみましょう


2017年10月30日
産後の寄合所
こんにちは しんしろ助産所です
台風一過の今日
良いお天気とは裏腹に風が強くて寒~い
関東や近畿では“木枯らし1号”が観測されたそう!
体調を崩さないよう気をつけましょうね。
さて、出産後の女性を心身両面でサポートする“産後ケア”
が広がっています。
出産とは別に、病院や助産所などに泊まったり、デイ
利用などして、身体を休めたり、育児相談にものってもらえます。
入院期間が短くなり、母乳か十分出るように
なる前に退院したり、育児に不安を持ちながら
1人悶々としたり、日中は母子だけという
方もいます。
地域で子育ての悩みを相談できる人や子どもを預けられる人
も減っているそう。
助産所ではお子さんを預かることは難しいのですが
助産師が授乳や育児、離乳食の進め方などの相談にのったり
お母さんを同士をつないだりして、子育てに困ったときは
助産所にくればなんとかなるよというメッセージを
伝えています。
お気軽にお立ち寄りください。
2017年10月27日
離乳食を丸飲みしてしまうとき

1歳前後になるお子さんの離乳食について
よく相談を受けることのひとつに
「離乳食の丸飲み」があります。
離乳食を口に運ぶと、ろくに噛まずにゴクンと丸飲み。
それがウンチにそのまま出てきたりしてびっくりした

という経験のあるママも多いかもしれません。
よく噛んで食べるということは
・消化を助け胃腸への負担を減らす
・満腹感を得られる
・唾液が分泌され虫歯予防にも効果的
・脳の働きも活発になる
・あごの発達を促す
など、たくさんの良い効果があるため
私たち大人も、小さな頃から
「よく噛んで食べましょう

と教えられて育ってきました。
だから、どうしたらよく噛んで食べてくれるのかと
ママたちも困ってしまうのですね。
そこで、丸のみへの対策として
離乳食の進め方やあげ方を見直してみましょう。
1.かたさや大きさ
軟らかい、小さいから噛む必要がなくて
飲み込むこともあれば
硬い、大きいから処理しきれずに
飲み込むこともあります。
硬い・大きいものは窒息の危険もあるので
無理にステップアップする必要はありません。
おかずの中から1品だけ次の硬さにするなど
少しづつ試していきましょう。
2.食べるペース
赤ちゃんがゴックンと飲み込む前に
次のスプーンを差し出してしまったり、
スプーンにたくさん盛って一口の量が多いと、
早く食べようと飲み込んでしまうことがあります。
ゆっくり食べられるようスピードを
コントロールしてあげましょう。
3.赤ちゃんの舌先に離乳食をのせる
スプーンを深く入れると
そのまま飲み込んでしまうことがあるため
舌の先のほうにのせ、舌で食べ物を動かして
食べさせるようにしてみましょう。
4.親が大げさにモグモグして見せる
ママやパパが「モグモグ」と食べている様子を
赤ちゃんに見せて教えてあげましょう。
少しでもモグモグできた時は
おおいに褒めてあげることも忘れずに

奥歯が生えていない1歳前後では
ある程度は丸飲みも仕方のないことなのかもしれません。
窒息には充分注意しながら
ゆっくり、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて
進めてあげましょう

2017年10月26日
がんばりすぎないごはん・がんばらないごはん

料理研究家の近藤幸子さんの著書
「がんばりすぎないごはん」 が人気だそうです。
「食育」 という言葉が一般的になった今、
特に子どもが生まれると
「身体にいいものを与えなければ」
「食事やおやつは手作りにしなければ」
という無言のプレッシャーを感じることが多くあります。
また最近はいわゆるママタレのブログやSNSの影響で
素敵な家庭料理を目にすることが多くなりました。
余裕があるときは良いのですが、
「わたしも頑張らなくちゃ!」 と思いつめると
負担になりすぎたり どこかにひずみが出来てしまうこともあります。
手間ひまをかけられる時と無理な時を
自分の中で見極めながら
子育てと家事を上手に乗り切ることが
理想なのではないかと思います。
この本も 子育てをしながら働く著者が
日々の暮らしの中で 自身の理想と現実に苦しみ悩んだ末に
「がんばりすぎない」 「前向きに手を抜こう!」
という考えに達し、レシピを考えたのだそうです。
がんばりすぎないごはん・・・
絶妙な響きですね

ところで、今月の助産所の掲示板は
「インスタントにひと手間」 という
さらに上を行く 「がんばらないごはん」 特集!
先日も赤ちゃんのおじいちゃんが
「娘のお昼ご飯に作ってあげよう」
と写真を撮っていってくれました。
インスタントを推奨しているわけではありませんが、
家族と囲む 愛情のこもった 「がんばらないごはん」

きっと娘さんも美味しく食べられたことでしょうね

半月経ったので、メニューを貼り替えました。
是非お立ち寄りください。
2017年10月25日
赤ちゃんが生まれました♪

先日に続き、嬉しいお知らせです。
今日、元気な赤ちゃんが生まれました

昨日の健診後からお腹の張りが続き、
いつ赤ちゃんに会えるかと待ち遠しかったですね。
夜もほとんど寝れなかったママですが、
疲れも見せず頑張りました。
その分、
お兄ちゃんは夜もしっかり寝れて、元気いっぱい。
パパも仕事の調整をしてくれて、
ママのお母さん、お姉さんも駆けつけることができました。
家族みんな揃って赤ちゃんの誕生を迎えることができ、
「最高~

私たちも嬉しくなりました。
おめでとうございます♪

2017年10月24日
クーヴァード症候群

クーヴァード症候群をご存知ですか?
これは妊娠初期の女性に起こるつわりと同様の症状が
男性にもおこる体調不良

妊娠したわけでもないのに

医学的にも認められている症候群です。
なぜ、男性につわりのような症状が出るのでしょうか?
女性の場合は、妊娠したことによるホルモンバランスの変化がつわりの原因ですが、
男性の場合は、妻子をを養うこと、父親になることへのプレッシャーなどの
精神面が影響しているとか

また、つわりの妻を親身になって心配するあまり、同じような症状が出たり、
体調不良の妻を助けようと家事や育児をこなした疲労感により、
同じような症状が出てしまうとも言われています。
症状としては
・吐き気
・食欲不振
・頭痛
・胃痛
・めまい、ふらつき
・嗜好の変化
・情緒不安定
等で、妊婦さんのつわりと酷似してますね

上記のような体調不良を感じたら、まずは病院

妊娠初期の奥さんがいて、検査などが問題ない場合は、もしかしたらクーヴァード症候群かも・・・
治療としては、対症療法が中心ですが、精神的な不安を少しでも和らげるには、
赤ちゃんの存在を夫婦で一緒に感じることが大切だそうです。
妊婦健診でエコーを見たり、胎動を一緒に感じたり、両親学級に参加したり、
マタニティ・ベビー用品を選んだりなど夫婦の絆を深めていきましょう。
奥さんのつわりが落ち着いたり、出産が終わると、この男性つわりの症状は
おさまることが多いといわれます。
奥さんを愛する優しい気持ちや責任感の強さがなせるものかもしれません

初めての妊娠の場合は、色々なことに不安を感じ体調もすぐれない日がありますが、
それは夫婦ともに同じです。
夫婦二人の時間を大切にして、お互いの気持ちや思いを伝えながら、
生まれてくる赤ちゃんの準備をしていきましょう

2017年10月23日
赤ちゃんがうまれました♪
こんにちは しんしろ助産所です
台風一過の今日
助産所から 嬉しいお知らせがあります。
土曜日に赤ちゃんがうまれました。
前の日の健診では“まだまだかな~、また来週ね”と
送り出されたのですが、
“今晩来ま~す”といって帰ってきたママ。
自宅に帰ってからも
階段を何度も登ったり下りたり…
とにかく動いて陣痛がくるように頑張ったんだそう。
赤ちゃんも応えてくれて
その日の夜、陣痛が始まって
ご家族が見守る中、元気な赤ちゃんが誕生しました
おめでとうございます。

2017年10月20日
妊娠すると味覚って変わるの?
こんにちは しんしろ助産所です
妊娠したら食べ物の嗜好が変わった
そんな経験のある方は結構見えるのではないでしょうか。
妊婦の味覚の変化を調べたある研究によると、
妊娠初期から後期にかけて、徐々に濃い味や甘い味を好むようになる
ことが分かったそうです。
これは、身体に塩分をとりこんで、体内の水分量を
増やし(循環血液量を増やす)、食欲を維持して赤ちゃんの
発育を促す理にかなった変化。
ただ、赤ちゃんを育てているから2人分食べないと…というのは
誤りで、食べ方には注意が必要です。
同様に、スタイルや体重が増えるのを気にして食べない
というのも赤ちゃんからすればとんでもない事!
(生活習慣病胎児期発症説)
妊娠すると酸っぱいものが食べたくなるというのは
どうも俗説らしく、酸味に変化はなかったそう。
そういえば、私が妊娠した時はやたらとトマトが食べたかったし、
助産所で聞いたら私はフライドポテト
私は紅ショウガとコーヒー…と様々でした。
味覚には甘味、塩味、酸味、苦味、旨味がありますが
エネルギーやミネラルのシグナルとされるる甘味、塩味が
増すようですね
2017年10月19日
母乳パッド

母乳育児をするママにとって母乳パッドは必須アイテムの一つ
でも初産のママは準備した方がいいのかどうかわからないことも…
母乳パッドは下着や服までのおっぱいの染み出しを防ぐと同時に
下着による摩擦や乾燥から乳首を保護し、清潔に保つ役割もあります。
出産直後は母乳の分泌も少なく、パッドがいらない方もみえますが、
赤ちゃんがたくさん吸ってくれるようになると分泌量が増え、
気づいたらパジャマの胸元が濡れていたり、
下着に母乳が染み出ているなんてことも
母乳パッドを使っていれば、衣類や下着を汚すことなく安心です
母乳パッドには、紙製の使い捨てのものと繰り返し使える布製のものがあります。
メリット
〈紙製〉
・使い捨てのため持ち運びが手軽
・外出時でも付け替えが簡単
・吸収量が多い
〈布製〉
・洗って繰り返し使用できる
・ゴミが出ない
・肌に優しい
デメリット
〈紙製〉
・メーカーによって素材が違う
・個々の肌質や状態で合わない場合がある
〈布製〉
・洗濯が必要なの
・複数の予備がいる
があげられます。
同じものを長時間使用したままだと、吸収した母乳に雑菌が繁殖してしまうことがあるので、
清潔に保てるよう3~4時間毎に交換するようにしてください。
紙製・布製のパッドの特徴を理解し、自分に合ったものを選びましょう

2017年10月18日
授乳期に甘い物や油っぽいものを食べてはダメなの?

妊娠中の体重コントロールのために
食べたい物も我慢して 頑張ってきたママたち。
無事に出産をし、
「さぁ、ケーキもチョコレートも思いっきり食べるぞ~

と張り切っていた矢先、
「授乳期には 甘い物や油っぽいものは食べない方がいいらしい・・・」
との噂にがっかりされる方が多いようです。
実際におっぱいが詰まって来所される方の多くが
「昨日ケーキを食べたからかな・・・

と自分を責めたり、罪悪感を感じているようです。
「油っぽいものは控えた方がいいですよね

とおっしゃる方もみえます。
でも よくよく話を聞いてみると
「昨日は赤ちゃんが良く寝ていたので
起こすのがかわいそうで 授乳を1回飛ばしました」
→ ①授乳回数の減少・授乳間隔の延長
「赤ちゃんが風邪気味のため、鼻が詰まって吸いが弱かった」
→ ②赤ちゃんの体調不良
「乳頭に白いものができて・・・」
→ ③白斑などの乳頭(くわえ方)トラブル
などが原因となっていることが多く
決してお母さんの食べたものが原因とはいえません。
中には
「カロリーを摂りすぎたせいなのか
普段よりもおっぱいが張ったけれど
赤ちゃんは普段程度しか吸ってくれなかったので
1日中おっぱいがすっきりしなかった。」 という方もみえます。
すっきりしないときは 早めに搾乳をするなどの対応をし
トラブルを未然に防ぐ努力をしておきましょう。
食べたものが直接血中に入り込み
血液や乳汁がドロドロになる訳ではありません。
現在、脂肪摂取と乳管の詰まりとの
関係を検証した論文はあまりなく、
授乳中に脂肪摂取制限をする必要性についても
根拠はなさそうです。
「ケーキやチョコレートなどを 食べすぎたかな」 と不安に感じた時は
食事の内容や量で調整し、身体に起こった反応をみて
自分にとっての適量や加減を知るようにするといいですね



2017年10月17日
赤ちゃんの味覚

赤ちゃんはまだ味なんて分からない・・・
と思っていませんか?
実は生まれたての赤ちゃんは
大人よりも味に敏感です。
味を感じる「味蕾」という器官が
成人は約7000個であるのに対し、
生後間もない赤ちゃんは約1万個!
生後3ヶ月頃まで増え続け、
離乳食が始まる5ヶ月頃には落ち着き、
その後は徐々に味覚が鈍感になっていくそう。
確かに

ママのおっぱいが乳腺炎などでトラブルを起こすと
母乳の味が変わるといわれますが、
生後1ヶ月に満たない赤ちゃんが
トラブルを起こした側のおっぱいは飲みたがらず、
トラブルが解決するとまた飲んでくれるようになった・・
ということはよくあります。
味の変化を敏感に感じとっているのですね。
母乳には基本の味の
甘味、塩味、旨味があり、赤ちゃんの味覚を育てます。
バランスの良い食事を通して
赤ちゃんの味覚を育んでいきたいですね

2017年10月16日
食物アレルギーとスキンケア
こんにちは しんしろ助産所です
秋雨で気温が上がらないせいか
肌寒い一日でしたね。
この秋は暑かったり、寒かったり変化が激しいよう…
体調を崩さないよう気をつけましょう
さて、以前には子どもの食物アレルギーは
妊娠中に“お母さんが原因となる食物を食べ過ぎたから…”とか、
“母乳を介しておきる…”といわれていました。
家族にアレルギーがあったりすると、アレルギーを起こし易い食べ物
は控えたり、制限した方も多いのではないでしょうか。
でも、最近では、妊娠中や授乳中に食べた物が原因となって
食物アレルギーが起きるのではなく、
赤ちゃんの皮膚湿疹等が皮膚のバリア機能を弱らせ、そこから入った
食物により食物アレルギーがおきることが分かってきました。
イギリスの研究では、新生児期から毎日1~3回、全身に保湿剤
を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症を4割から5割も防げることが
分かっています。
以前なら、生理現象として看過してきた乳児湿疹や皮膚の乾燥も
スキンケアをすることで食物アレルギーの予防へとつながっていきます。
スキンケアは出産施設を退院した時から始め、
新生児ニキビや湿疹がみられるような場合には、石けんをよく泡立て、
泡で優しく洗って、洗い流し、保湿剤を塗りましょう。
大事なのは肌をきれいに保つこと
湿疹がよくならないような場合には一カ月健診で診てもらったり
かかりつけ医に相談しましょう。
湿疹がでたからといってすぐに食物アレルギーが起きるわけではありません。
ただ放置は禁物!!
分からないときは助産所もご利用ください。
「子どもの救急」勉強会のお知らせ
2017年10月13日
妊娠初期の倦怠感

妊娠がわかり、嬉しさや喜びでいっぱいの毎日

でも、嬉しさとは裏腹に
『少し動いただけでぐったり…』
『身体がだるく手思うように家事ができない

倦怠感や疲労感に悩む方もみえるようです。
妊娠初期に倦怠感や疲労感を感じるのはなぜでしょうか。
その理由と対処法をまとめました。
妊娠するとエストロゲンやプロゲステロン等の
女性ホルモンの分泌量が増加し、体内環境が大きく変化します。
情緒が不安定になったり、身体がほてったり、
暑いと感じる方もいます。
また、血液が増えて、貧血傾向や心拍数が増えたりすることも
疲れやすいと感じる理由の一つです。
妊娠初期には、こうしたいろいろな変化が重なっておきます。
全てを解消することはできませんが、
症状を和らげることはできます。
対策としては、
・身体を休めること
妊娠初期は赤ちゃんの器官が形成される重要な時期です。
できるだけ身体を休めましょう。
仕事や家事、育児などでなかなか思うように休息が
取れないこともありますが、疲れたら休憩する、
座ってできる仕事をするなどの工夫をしましょう。
立ち仕事が中心の人は、上司に相談し、
仕事内容を変更してもらえるといいですね

・食生活の改善
貧血改善のための鉄分を多く含む食材を取入れる
牛もも肉・マグロ・小松菜・4ひじき・大豆など…
プルーンやサプリメントで補ってもOK
妊娠初期は、おなかも目立たず周囲に妊婦であることが
分かりにくため、休息を思うようにとれないこともあります。
普段通りに動けない自分へのもどかしさもあるでしょうが、
倦怠感などが強い場合は、家族や上司・同僚等に理解を
求めましょう。
おなかの赤ちゃんとママの健康を第1に考えてくださいね



2017年10月12日
哺乳ストライキ

コメントを通じて 「哺乳ストライキ」 についての
ご相談がありました。
3ヵ月頃から 片乳しか飲まなくなり、
4ヵ月に入った頃から 哺乳ストライキに
なってしまったとのこと。
哺乳びんでも飲んでくれないために
とても悩んでみえるようです。
哺乳ストライキになると 多くのママは
拒否された気がして落ち込んだり
自分の対応が悪かったからではないかと
悩んでしまいがちです。
でも、環境の変化や体調の変化など
些細なことがきっかけだったり、
お子さんの脳や感受性が成長・発達している証拠ですから
自分ばかりを責めないでくださいね!
(こちらも参考にしてください)
質問者さんは医療機関等にも
ご相談されたようなので大丈夫だと思いますが、
「口内炎・鵞口瘡・鼻づまり」 など
赤ちゃん側の原因であることも考えられます。
また 「乳腺炎・白斑」 などおっぱいが原因のことも。
でも、今までママたちに話を聞いていて一番多かったのは
●赤ちゃんに噛まれて反射的に引き離してしまった
●大声を出して赤ちゃんを驚かせてしまった
などの理由です。
先にも書いたように
赤ちゃんの脳は日々発達しています。
ですので 飲まなくなったからといって
無理やり飲ませるのは逆効果。
ママが焦っていたり、イライラしていたり
強制的な態度は赤ちゃんも感じ取ってしまいます。
何かきっかけがあったとしても
おっぱいが嫌いになったわけでも
もちろんママのことが嫌いになったわけでもありません!
ゆったりとした気持ちで抱っこをしたり
歌を歌ったり、外をお散歩して気分転換を図ったり
一緒にお風呂に入ってお話をしたり・・・。
その時におっぱいにそっと触れさせたり
においをかがせることも効果的です。
そしてまどろんでいる時に
おっぱいに触れさせたり 口に含ませたりしているうちに
いつの間にか飲めるようになっていることが
多いようです。
実際に 飲まなくなった子どものことが心配ゆえに
無理にでもくわえさせようとしていたママが
気持ちを切り替えて
「あの時は大声を出してごめんね・・・」
と語りかけながらスキンシップを続けているうちに
飲めるようになった

一番大事なのは母子の健康です。
尿と便の回数と量をチェックし
明らかに減少しているようなら まめに体重を測定しましょう。
(保健センターやデパートの授乳室などを利用しましょう)
哺乳びんを嫌がる場合は カップ授乳をおこない
体重減少を防いでくださいね。
そしてママ、精神的にもつらいですよね。
ここにたどり着いて 相談してくれてありがとう。
直接お会いしていないので 一般論しか書けませんが
一つでも不安が解決したり 悩みを吐き出すことで
すっきりしてもらえたらいいな・・・と思っています。
多くの悩めるママたち、
一人で抱え込まず 誰かに相談をして
一つづつ解決していきましょうね



2017年10月11日
ゴールデンエイジ

「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことがありますか?
ゴールデンエイジとは、子どもの運動神経を伸ばすのに
一番適した時期のこといいます。
運動能力に深く関わる神経系は
5歳頃までに80%、12歳頃でほぼ100%と
この時期に発達が著しく、様々な神経回路が形成されます。
何年も乗っていなくても自転車に乗れるように
神経経路は一度できると滅多に消えることはないため
この時期にからだをたくさん動かして
いろいろな動きを経験することは
運動能力の向上に役立つとされています。
ゴールデンエイジは3~15歳頃まで、
その中で3つの時期に分類されます。
(成長・発達には個人差があるので
一概に年齢だけでは区切れません)
「プレゴールデンエイジ:3~8歳」
基本的な運動動作を身につける時期。
遊びや運動を通していろいろな動きを習得します。
子どもが興味を示すことをどんどんさせてあげましょう。
「ゴールデンエイジ:9~12歳」
プレゴールデンエイジで身につけた運動能力にくわえて
高度なテクニックも習得できる時期。
技術・センスともに急成長を見込める時期と言われています。
「ポストゴールデンエイジ:13~15歳」
骨格や筋力が発達する時期。
パワーやスピードが備わってきます。
2012年に東京学芸大学で行われた調査によると、
(4~6歳までの園児およそ9000人を対象)
体育指導を受けているグループよりも
指導を受けず自由にカラダを動かしているグループのほうが
運動能力は高いという結果だったそう。
特別にスポーツなどの習い事が必要なわけではなく、
全ての基礎になるのは幼児期の遊びの体験です。
からだを使っていっぱい遊んで
楽しく運動能力の基礎が養えるといいですね



2017年10月10日
赤ちゃんの血液型
こんにちは しんしろ助産所です
今日は快晴
朝から青空のひろがる爽やかなお天気。
こんな日が続くと嬉しいですね
さて、生まれた赤ちゃんの血液型検査は
親世代が出産する頃は臍帯血を使ってよく行なわれていました。
ただ一方で “血液型が変わった” という人がいたり、週刊誌の記事
になったりして読んだことのあるかたは多かったのではないでしょうか。
血液型の検査は、赤血球のA抗原、B抗原の有無を
調べる表試験と、血漿中の抗A抗体、抗B抗体の有無を
調べる裏試験を行い、この二つの検査結果の一致をみて
判定します。
親世代が出産する頃には
臍帯血を使ってよく行なわれたものです。
ただ、A抗原、B抗原の抗体は自然獲得のうえ、
生後半年してつくられるようになります。
新生児期(生後1ヶ月まで)や早期の乳児期
では、反応も弱く、母親由来の移行抗体のみられる
場合もあって、裏試験は不正確とされ、血液型は
表試験だけの判定です。
また、表試験も赤血球のA抗原、B抗原の量が少ないと
反応が弱く、正しい判定が難しい場合もあるのだとか…
この他にも、身体の未熟性から様々の理由があります。
こうしたことから血液型の判定は
正しい裏試験もできる1才以降がのぞましいと
いわれるようになりました。
血液型も知りたいけれど、後で変わったりしたら???
折角検査してもらっていても、正確さに欠けては一大事!
子どもの血液型を知りたい方は、
1才を過ぎて、子どもが血液検査をする機会に併せて
行ってもらいましょう
2017年10月06日
赤ちゃんの唸り

たまに、新生児のママから、
『赤ちゃんがよく唸るんですけど大丈夫でしょうか?』
と、相談を受けることがあります。
唸っているのを見ると、苦しいのかと心配になってしまいますね。
まだひと月たっていない赤ちゃんでも
気持ちよさそうに眠っていたかと思えば、急にうんうんと唸り始め、唸りながら
身体をよじったりすることはあります。
原因として考えられるのは
・便秘でおなかが苦しい
思うようにうんちが出ないため唸る(腹筋が十分に発達していないため)
時に顔を赤くして唸りながら力を入れていることも
・母乳やミルクの飲み過ぎ
赤ちゃんの満腹中枢ができるのは生後3か月過ぎといわれており、
上げただけ飲んでしまい、その結果、おなかが苦しくなって唸る
・げっぷやおならが出ない
まだ消化器官が未熟で、母乳やミルクと一緒に空気を胃や腸にため込んでしまい、
うまくゲップやおならを出せずにおなかが張って苦しい
等々
赤ちゃんの唸りにはいろいろな理由がありますが、
ずっと続くわけではありません。
個人差はありますが、生後4~6か月ごろには落ち着いてくるようです。
寝返りやお座りなど、赤ちゃん自体も少しずつ運動量が増え、
腸の動きが整ってくるからです。
機嫌や哺乳力がよく、普段と変わりがない場合は、成長の過程と考え、
様子を見ましょう

ただ、ずっと唸っていたり、顔色が悪い、苦しそうなど活気がみられい
ような時には早めに病院

2017年10月05日
子どもの体温調節

昨日は中秋の名月。
秋になり空気が澄み切っているからでしょうか?
輝きが特別強く感じられました

ここ最近 朝晩は冷え込みが強く、
掛け布団がないと 寒くて目が覚めてしまうほど。
この季節、暑さや寒さを伝えられない赤ちゃんの体温管理は難しく、
こまめに環境を整えてあげる必要があります。
「子どもは大人よりも1枚薄着に」
という言葉をよく耳にします。
確かに代謝が活発な子どもは 体温も高く、汗っかき。
でも、一概に 「1枚少なく」 とは言い切れませんのでご注意を。
生まれて1ヵ月未満の新生児は 体温調節機能が未熟なため
大人より1枚余分に着せて、
体温を下げないようにしてあげましょう。
次第に赤ちゃんの動きが活発になり、汗をかくようになったら
大人と同程度の枚数とし、
汗のかき具合を見ながら 1歳頃には大人より薄着に調整します。
*個人差や季節によっても違いがあります*
でも今のような季節の変わり目は
1日の気温差が大きいので こまめに衣服を調整しましょう。
この時期、朝方に冷えることを見越して 厚手のパジャマで寝かせると、
寝入りばなに暑くて 汗をかいてしまい
かえって体が冷えてしまうこともあります。
まめに背中に手を入れて体温を確認し、
掛け物を調節して 快適に過ごせるように配慮しましょう。
汗をかいていたら少し掛け物を外す、
おなかや背中が温かければ 快適な状態、
おなかや背中が冷えていたり
色が悪いほど手足が冷えていれば あたたかな掛け物で調節しましょう。
本格的に寒くなった頃でも
子どもは布団や毛布を蹴ってしまうことがよくあります。
寒いと思って靴下をはかせると余計に蹴ってしまったり
汗をかいてむしろ冷えてしまうので やめた方が無難です。
スリーパーを着せたり、厚手のパジャマにして
掛け物は軽いものを選ぶなどして調節しましょう。
赤ちゃんやお子さんとの触れ合いは日に何度もあります。
おかあさんがセンサーになって、後はお子さんに触ったり、様子をみるようにすると、
頭で考えるよりずっと自然に身体が動いてくれますよ

2017年10月04日
離乳食のマンネリ化

離乳食が始まり、2回食、3回食と進んでくると
食べられる食材も増えてきますが、
「いつも同じメニューになってしまう

「もっとレパートーリーを増やしたい

と “離乳食メニューのマンネリ化” に悩むママがみえます。
大人だって「今日の晩御飯は何にしよう

大人のメニューとは別に、
毎日毎食、離乳食のメニューを考えるのは
大変なことかもしれませんね。
ただ離乳食は、必ずしも毎日毎食、
変化にとんだメニューにする必要はありません。
赤ちゃんが食べてくれるのなら同じメニューが続いても大丈夫。
1食ごと、1日ごとではなく、数日~1週間くらいの間で
栄養バランスが取れていればOKです。
ただ、「あまり食べてくれない

「飽きてしまったのかな・・

と思うようなときは、
バリエーションを増やすコツを試してみてください。
大人のメニューを取り分ける
大人のメニューから子どもが食べられる食材を取り分け、
つぶす、刻む、薄い味をつけるなど
同じ食材を使って作ることで食材の幅も広がります。
調理法を変えてみる
離乳食は「茹でる・煮る」ことが多いと思いますが、
同じ食材でも「焼く・蒸す」といった
調理法に変えるだけで食感や風味が変わります。
例)
パン⇒パン粥・フレンチトースト
卵⇒ゆで卵、いり卵、茶碗蒸し、プリン
うどん⇒煮込みうどん、焼きうどん
味付け・風味を変える
薄味が基本ですが、使える調味料で味付けや風味を
変えてみましょう。
ベビーフードを活用する
ベビーフードといろいろな食材を組み合わせると
家では作れないようなものも手軽にできます。
切り方・盛り付けを変えてみる
バランスよくいろいろなものを食べられることももちろんですが、
離乳食では、おいしく楽しく食べられることがとても大事です。
頑張り過ぎず、赤ちゃんの「楽しい、おいしい」という気持ちを
引き出してあげられるようにしましょうね

2017年10月03日
インフルエンザに備えて

妊婦健診でインフルエンザの予防接種の話をすると
“妊娠しているのに 打っていいんですか?”と驚かれることがあります。
赤ちゃんに影響してはいけない!と思われるようですが、
海外では“妊婦がインフルエンザにかかると重症化するリスクが高い”
という報告もあって、妊婦はWHO(世界保健機構)でも
ワクチンの優先接種の対象です。
まだ10月に入ったばかりで
インフルエンザが流行ってきたというニュースは聞かれませんが
インフルエンザの予防接種は打ってもすぐには効果がでません。
体内で抗体ができ効果を発揮するには2週間くらいかかります。
例年インフルエンザが流行するのは11月~3月ですが、
早い年には10月下旬という年もあります。
妊娠37週を過ぎれば正期産、いつ出産が始まらないとも限らないし、
出産後しばらくは外出もままなりません。
ワクチン接種の効果は4、5ヶ月続くといわれているので、出産予定日や
周りの状況、ニュース等にも注意して接種の時期を検討しましょう。
ただ、ワクチンを打ったからといって完全にインフルエンザに罹らない
わけではありません(重症化の予防)。
乳幼児をインフルエンザから守るには、手洗いや咳エチケットの
励行、人混みにでないようにすることも大切です。
気候の変わり目で体調を崩しやすい季節。
ワクチン接種をしない方も日ごろから感染予防(手洗い、うがい
人混みを避ける、休養や栄養をとる)や感染が広がらない(マスク、
咳エチケット、不要の外出は控える)よう気をつけましょうね。