2017年03月31日
食べ物による窒息に注意!
こんにちは しんしろ助産所です
暖かかった昨日とは違って 今日は雨も降って肌寒いですね。
季節の変わり目で寒暖の差が激しいときです。
体調を崩さないよう気をつけましょう
さて、助産所では、一年に数回 “子どもの窒息対応” として
人形を使った窒息解除法の勉強会をしています。
数日前の新聞に載っていたのですが、
2010~14年で、全国で食べ物をのどに詰まらせて窒息死した
14歳以下の子どもの数が103人に上ったそう
消費者庁が厚生労働省の人口動態調査の調査票情報から
割り出した人数です。
窒息の原因となった食べ物はパンやお菓子、果物などで
普段子どもが口にするものばかり
6歳以下が全体の8割をしめ、
0歳児(49件)が最も多く、次いで、1歳児(18件)、2歳児(9件)
と続きます。
乳幼児の場合、上の子どもが危険とは知らずに、自分と同じように
食べ物をあげてしまったケースがみられるのだそう。
お兄ちゃんやお姉ちゃんからすれば、幼い弟や妹にわけてあげた
だけなのですが、それが大変な事故に結びついてしまうのは
泣くに泣けません。
子ども任せにせず、周りの大人の危険に対する注意が必要です。
食べ物による窒息事故を予防するには
1.食べ物は子どもの口の大きさにあわせて食べやすい大きさに切る。
2.硬い豆やナッツ類は3歳頃まで食べさせない。
3.食べ物はゆっくりかんでたべるように教える
4.年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食べ物をあげていないか
気をつける。
5.食べ物は、お茶や水を飲ませてのどを湿らせてから食べる。
6.食事中に眠たくなってしまう子どももいるので正しく座れているか
注意する。
そして万が一窒息が起きても 窒息解除法を知っていたら助けられる
かも知れません。
“誰もが救助者になれる” を合言葉に助産所では今年も
“子どもの窒息対応” の勉強会を予定しています。
日程はこのブログや、こども園メールを通じてお知らせします。
是非ご参加ください。
2017年03月30日
赤ちゃんの体重増加

出産を終えて、赤ちゃんがちゃんと大きくなっているかと
体重を気にされるママさんは多いのではないでしょうか。
特に出生後1年は、一生のうちでもっとも身体が成長する時期です。
歩くことができるようになる筋肉や骨格・脳の機能等を発達させるために
体重を増加させるのはとても重要なことといわれます。
出生後すぐは、おっぱいやミルクを飲む量より、おしっこやウンチ等
体外にでていく方が多いため、生まれた時より体重が減ることがあります。
これは生理的体重減少と言われますが、多くは生後3~4日頃から増加傾向になります。
生後1週間から10日目ごろには出生体重に戻る赤ちゃんが殆どです。

生後3か月まで 25g~30g が目安

3か月以降は母子手帳に記載されている
赤ちゃんの成長曲線に沿っていれば問題ないといわれます。
生後3か月ごろには出生時体重の2倍、生後1年で3倍くらいの体重が平均的

生後1か月以内でなかなか体重が増えていない場合は、
おっぱいやミルクの飲み方や量に問題があるかもしれません。
この頃では生後2週間頃に、おっぱいの哺乳量や、体重の増え方、
気になっていること、不安なことを相談する2週間健診をする施設が増えてきました。
赤ちゃんとの生活リズムができておらず、おっぱいがまだ十分出ない頃に
退院されると、1ヶ月健診までの期間はとても長く感じます。
そんな時、生後2週間ごろに
本当に飲めているのだろうか?体重大丈夫かな?
こんな感じでいいのか?など気になっていることを相談できると
不安が解消され、自信が持てることがあります。
しんしろ助産所でも2週間健診をおこなっています。
実際、よく飲んでいると思っていた赤ちゃんの体重が増えていなかったり、
必要以上ににミルクを補足しているママもみえて、
早めに対応できたケースもあります。
出産施設や市内外問わず、どなたでもご利用になれます
お気軽にお越しください

2017年03月29日
助産所ごはん

まだ朝晩は寒さが残りますが、
日中の暖かな陽ざし

春を感じるようになってきましたね。
今日は助産所で産後療養をされた方にお出しした
春の助産所ごはんを紹介します。

キャベツのゴママヨわさびサラダ、さっぱりトマト
かぼちゃはつぶさずに使用し、煮込むほど
パンプキン色になる食感もよいスープに!
キャベツのサラダはほのかなわさびとゴマの
風味が利いていてさっぱり美味しく食べられます。


甘辛いたれで味付けをしたをしたとろっとろのなす丼は
ご飯が進みます。
TVでやっていた切り干し大根の旨みで、出汁いらずの
簡単味噌汁も好評でした♪


わかめスープ、きゅうりの梅肉和え
ご飯が外側に来る「うらまき寿司」
ごまをたっぷりまぶして風味もいいです。
鶏のつくねに千切りしょうがを混ぜ、
青じその香りもアクセント。


春らしく桜のシフォンケーキ


旬や季節感を大切に献立しています。
この時期のご飯を食べて出産を思い出したり、出産を振り返った時に
助産所で過ごした日々を思い出していただけたら最高

2017年03月28日
母乳は1歳過ぎたら水といっしょ?
こんにちは しんしろ助産所です
母乳の優れた面がいろいろと分かってきて
捉え方もかわってきました。
一方で、1才を過ぎても母乳を続けたいと思っていたら
“母乳は1才を過ぎたらただの水と同じで栄養も免疫もない!”
といわれ、迷ってしまった…というおかあさんは
結構いらっしゃるんではないでしょうか。
母乳を続けたいと思っていても、“ただの水”とか“栄養が何もない”
などといわれると気持ちがゆらきますね。
でも、母乳は血液から作られるので1才を過ぎても、栄養も免疫成分も
なくなることはありません。
母乳が病気から赤ちゃんを守ってくれるという根拠がそこにあります。
中耳炎や呼吸器感染症など母乳で育った子どもの方が罹患率が
低いというデータも出ています。
数か月たってから増えていく成分もあり、何歳になっても母乳が
“ただの水”になることはないのです。
お子さんが1歳を過ぎて職場復帰されるおかあさんも多くいらっしゃる
でしょうが、こども園や託児施設等に預けようと思っている方は
是非母乳を続けましょう。
今までの家族との生活から集団生活になるため体調を壊しやすくなる
のは否めませんが、母乳には白血球など感染を防御する成分も
多く含まれているので、お子さんを感染から守ってくれます。
大きく環境のかわるお子さんにとっても母乳育児を続けることで
おかあさんとの触れ合いがもて、安心につながります。
子育ての迷いや困りごとは1人で悩まず、最寄りの保健医療施設に
ご相談ください。
助産所も母乳育児を応援しています。
2017年03月27日
妊娠中の腰痛

妊婦さんで腰痛を訴える方は多く見えます。
妊娠すると、卵巣ホルモンの一種であるリラキシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは赤ちゃんがママの狭い骨盤を通れるように、出産に備えて
関節や人体を緩める作用があります。
そのため、緩んだ骨盤をおしりや腰の筋肉で支えようとして負担がかかり、腰痛が起きます。
出産の時に腰痛があると、思うような姿勢が取れないだけでなく、
いきんだりなどの力を入れるときにも痛みが出て大変

腰に負担をかけず、腰痛を長引かせないようにするコツとしては、
・姿勢をただす
妊娠中は大きくなったお腹のため、、やや反った姿勢になったり、
背中が丸くなったりすることがあります。
頭を風船にたとえ、風船についているひものおもりが踵にあるような感じの
すっと伸びた姿勢にしましょう。
・重いものは持たない
重いものをもつと腰にも負担がかかります。
買い物は小分けにして1回を軽くしたり、宅配などを利用し工夫しましょう。
上の子の抱っこは座った状態でならOK、家族に協力してもらい
立っての抱っこは減らしましょう。
・長時間の運転は避ける
長時間同じ姿勢でいると腰痛の原因になります。
妊娠中の運転は本能的にお腹を守ろうとするため、背中や腰に負担がががります。
助手席にいても同じ。一定時間ごとに休憩しましょう

・身体を冷やさない
腰痛は血行が悪いと悪化しやすくなります。
1年を通して身体を温めるような生活を心がけましょう。
お風呂で温めたり、ホットドリンクやスープなどで身体の内側から温めるのも効果的

・運動
ウォーキングやストレッチなどで軽く運動をしましょう。
運動すると血液循環がよくなり腰の筋肉がほぐれ痛みが緩和できます。
・安楽な体位『シムス位』(うつぶせに寝て片足を曲げり姿勢)
全身の筋肉を弛緩させるシムスの体位をとり、ゆったりと休む
・骨盤ベルトの使用
おなかの赤ちゃんの重みもあり、骨盤がゆがんで痛むときもあります。
骨盤ベルトで固定すると楽になります。さらしなどでも代用できます。
等々
まずはできることから試して、無理のないようにしてください。
分からないことなどは、かかりつけの病院などで相談しましょう。

2017年03月24日
哺乳ストライキ

今日、1本の電話が。
「8ヵ月の子なんですが、
急におっぱいを嫌がるようになってしまいました・・・」
夜間授乳が頻繁にあるそうですが、
その時に噛みつかれて びっくりされたそうです。
以後、空腹はあるものの おっぱいを飲んでくれないそう。
お母さんにとっては
まるで自分を拒絶されているような気がして
辛いですね・・・

実は哺乳ストライキは 比較的よくみられ、
赤ちゃんからの 「SOS」 ともいわれています。
●耳やのどが痛い
●鼻が詰まっている
などの体調の変化の他にも
●引っ越しや旅行
●急に人に預けられた
などの環境の変化によることもあります。
●乳首を噛まれて 「痛いっ!」 と大声でさけんだ
なんてことがきっかけになることも。
でも決しておっぱいのこと、増してやおかあさんのことが
嫌いになったわけではありません。
それだけは自信を持ってくださいね!
対策としては
まずは赤ちゃんの体調不良がないかを確認しましょう。
そして大切なのは 無理におっぱいを吸わせないこと。
でも 肌と肌との触れ合いは大切です。
心地良いお母さんの抱っこで 安心させてあげましょう。
おっぱいを吸ってもらえないため、
お母さんのおっぱいが張りすぎて 炎症を起こしてしまうこともあります。
反対に吸われないことで 分泌が低下してしまうことも・・・。
どちらも予防する目的で 搾乳をおこない、
コップやスプーンで赤ちゃんに飲ませてあげましょう。
眠っている時、まどろんでいる時に
寝ぼけておっぱいを飲む子もいます。
でも、驚かせないよう 大声で喜ぶことは避け、
心の中でのガッツポーズにとどめておいてくださいね。
いずれにしても1週間ほどで落ち着き
飲み始めることがほとんどです。
拒否された・・・

もう卒乳なのかな?
と結論を急がず、赤ちゃんのペースに合わせて
様子をみましょう

2017年03月23日
赤ちゃんが生まれました♡

先週に続き、嬉しいお知らせです。
今朝早く、赤ちゃんが誕生しました

ママは2番目のお子さんも助産所を利用して下さったリピーターさん。
今回は、3月に生まれるのか、4月に生まれるのかと微妙な時期でした。
パパのお仕事の都合もあって、できれば今月中がいいなぁってお話しされてましたが、
赤ちゃんは、ちゃんとお腹で聞いていたようですね。
昨夜、お兄ちゃんが寝る時に
『今日はまた起きなきゃならないから、早く寝ないと…』 と話していたそうです。
そんなことはないだろうと思っていたら、まさか

お兄ちゃんは、赤ちゃんが生まれるのわかっていたのかなぁ

規則正しい陣痛が来たら、さすが経産婦さん

お兄ちゃんたちのガンバレコールも相乗効果になって
とてもスムーズなお産でした。
おめでとうございます

2017年03月22日
寝返りをするようになったら・・・

赤ちゃんが寝返りをし始めるのは
個人差はありますが、一般的に生後5~6ヶ月頃。
新しいことができるようになった

成長が感じられて嬉しい瞬間ですね。
ただ、その反面
心配事やちょっと困ったということも・・・。
●寝返りしても戻れずに泣く
寝返りをし始めた頃は、寝返りをしても
まだ仰向けに戻ることができません。
そのうち「助けて~

仰向けに戻してあげても、また寝返りをする・・・

そんなことを繰り返しているうちに
寝返り返りもできるようになってきます。
●授乳後すぐでも寝返りをして吐く
授乳後でも構わず寝返りをしてしまい、
お腹を圧迫して吐いてしまうこともあります。
授乳後すぐは寝返りをしないように見守ってあげましょう。
●ソファやベッドからの転落
これは寝返りをする前から注意が必要です。
赤ちゃんは昨日までできなかったことが
急にできるようになることがあります。
高いところに寝かせない、あるいは必ず柵をする
などして転落を防止しましょう。
●うつ伏せでの窒息
寝返りをしてうつぶせになり、窒息したらどうしよう・・・

と心配になる方も多いと思います。
窒息の危険を避けるため、以下の点に注意しましょう。
★柔らかい布団は避ける
★赤ちゃんの周りに物を置かない
(クッション・枕・ぬいぐるみなど)
★目の届くところで寝かせる
最近では寝返りを防止するグッズもありますね。
ただ、寝返りをさせないのは成長を妨げることにもなりますし、
必ずしも必要ということはありません。
リスクを回避し、安全に配慮しながら
赤ちゃんの成長を見守ってあげたいですね

2017年03月21日
赤ちゃんが生まれました♪

先週末、赤ちゃんが生まれましたよ

お産が早まりそうな予測から一転、
意外にのんびり屋の赤ちゃん。
ママもご家族も、この日を 今か今かと
首をながーくして待っていました。
陣痛の合間は元気なお兄ちゃんたちが
うちわで扇ぎながらの大応援!
「がんばれがんばれ 赤ちゃん!」
「赤ちゃん」 の部分に
時にはママやパパの名前が挿まれ、
思わず笑いがおこります

そして赤ちゃんに付く予定の名前も呼ばれ、
陣痛室は大盛り上がり。
きっとママだけでなく、赤ちゃんにもパワーが伝わったはず。
元気な産声をあげて 無事誕生♫
新しい家族が加わりました。
おめでとうございます


2017年03月17日
子どもの救急

昨日、しんしろ助産所で
「子どもの救急 ~誤嚥・窒息時の対応~」
の講習会をおこないました。
「不慮の事故」 は 子どもの死亡事故の上位に上がりますが
中でも 「不慮の窒息」 は乳幼児に多くみられます。
● 直径が1~5cm
● 噛み切りにくい
● 口腔内をすべりやすい
● 一口サイズで吸いこんで食べるような構造
上記の特徴をもつものは 特に窒息のリスクが高まります。
例を挙げると
● こんにゃくゼリー
● ピーナッツ
● パン
● ソーセージ
● スーパーボール など・・・
また、状況としては
● 寝転びながらの飲食
● 一口カップゼリーを食べようとして
● 上の子どもが赤ちゃんの口に入れた
● 驚いた拍子に・・
などが挙げられます。
新城以北は 救急隊が到着するまで
平均13.8分かかるそうです。
だからこそ初期対応が大切です。
「対応方法を知っているか」
「知識をもとに行動できるか」 が運命をわけてしまいます。
それらを念頭において実習をおこなってもらいました。
講義と実技を1時間でまとめたミニ講座ですが、
参加される方は毎回みなさん熱心で
終了後も的確な質問がたくさん!
託児と会場の都合で 先着3組としましたが
定員を超える参加希望があり、
みなさんの意識の高さに感心しています。
昨日折しも
「食べ物で窒息死の子、5年で103人 半数が0歳児」
という記事を見かけました。
● 噛み切りにくいものは 食べやすい大きさにする
● ナッツ類は少なくとも3歳過ぎまで与えない
● 遊びながら、歩きながらは食べさせない
これらは基本ですが、
いつでも・どこでも・誰にでも 窒息は起こり得ること
と捉え、対応できるようにしておきたいですね

2017年03月16日
子どもの病気や救急事態にそなえて
こんにちは しんしろ助産所です
陽射しは暖かいのに 風が冷たくて 春本番には
もうしばらくかかりそうですね。
さて、助産所では今日 “子どもの救急(誤嚥、窒息時の対処法)”
勉強会を開きました。
子どもは生後半年くらいになると、手で物を掴めるようになって
何でも口に持っていってなめたりするようになります。
ママの手の親指と人差し指の指先をつけてつくった輪を通るくらい
のものなら飲み込んでしまうのだそう
乳幼児期には咀嚼力もまだ弱いので、食事中に肉や果物などを
丸呑みしてしまうこともあります。
そんな いつ起きるか分からない窒息時の対応を
蘇生人形を使って体験してもらっています。
開催は不定期ですが、こども園携帯メールなどでお知らせするので
是非ご参加ください。
他にも、子どもが急病になった時の連絡先や相談先を知っておく
ことも大切です。
市内の方なら子育て情報誌が参考になります。
子どもが寝た時や、通勤等のちょっとした時間を利用して
知りたいのならば 動画情報サイトもあります。
大阪市消防局の “応急手当 ボジョレーと一緒に覚えよう” や
知ろう小児医療 守ろう子ども達の会の “シルミルマモル”をみてみませんか。
大人ばかりでなく学童期に入ったお子さんなら、一緒に楽しみながら
学習できます。
子どもが成長していくように、親としての力を少しづつ育くみ
いざというとき困らないように備えましょう
2017年03月15日
出産にまつわるジンクス

妊娠や出産にはいろいろな言い伝えやジンクスがあります。
今日はその中で、出産にまつわるものをまとめてみました。

月の引力が潮の満ち引きを左右しているといわれます。
人間の身体は水分が多く、赤ちゃんは羊水に浮かんでいるため、
満月や新月の日は、月の引力が関係し陣痛や出産が起きやすいそう。

10カ月に入り、予定日が近くなると、焼肉やカレーを食べたり、
オ■ナ■ンCやラズベリーティーを飲んだりすると、陣痛がくる‥といわれます。
お肉を食べることでスタミナがつき、カフェインや香辛料が刺激になると考えられたよう。
根拠は何もありません。

床を雑巾がけすると陣痛を起こしやすいといわれます。
四つん這いの姿勢になり雑巾がけをすると、股関節や骨盤が開き、
それが刺激になって陣痛を呼び起こしやすくなると考えられています。

ウォーキング、スクワットなど運動をしていると安産になるといわれます。
身体を動かすことで柔軟性が高まり、体力増進につながります。
長丁場の出産では体力を使うため、骨盤や筋肉に柔軟性があることで
出産がスムーズになるといわれ、医学的にも推奨されています。

臨月に入り、乳頭を刺激するとオキシトシンというホルモンが出ます。
このホルモンは子宮を収縮させる働きを持つため、陣痛を起こさせやすいといわれます。
など、まだ他にもいろいろ

出産に関わるジンクスは、古くから言い伝えられているものもあり、
根拠がないジンクスでも、実際やってみたら、
陣痛が来たと話されている方も数多くみえます。
助産所を利用された方の中にも焼肉に行ったら陣痛が来た方も何人かみえ、
またスーパームーンといわれた満月の日に出産があったのも事実です。
ジンクスを信じるか信じないかは、産婦さん次第ですが、
それらをうまく活用して、出産に対してリラックスして臨めるといいですね

2017年03月14日
世代間ギャップ

その時代に子育てをしてきた方にとって
当時のやり方は最善の方法。
でも、時代の流れとともに子育ての仕方も変わります。
祖父母に子どもを預ける上で
子育てに対する考え方の行き違いは
多かれ少なかれあること。
でも、現代の子育てとあまりにも異なると
祖父母世代のアドバイスを
素直に受け入れられないこともありますよね。
よく耳にするものを挙げてみても様々な違いが。
●オムツはずし
昔・・・早めに外した方がいい。
今・・・子どもの体調や発達を見ながら進める。
●母乳をやめる時期
昔・・・1歳前までには「断乳」しなくてはならないとされていた。
今・・・親子で納得するまで続ける 「卒乳」 が勧められている。
●白湯
昔・・・生後6ヵ月前から果汁や白湯も与えていた。
今・・・今は必要ないとされている。
●パウダー
昔・・・あせも予防にパウダーを付けていた家庭が多い。
今・・・汗腺を防いでしまうため薦められていない。
現代の考え方や 自分の気持ちを伝えたいけれど
関係が悪くなることを心配して言えない・・・
そんな時に役に立つのが 「祖父母手帳」 です。
まだ発行している自治体は少ないのですが
無料でダウンロードできるので
直接言いづらいことも
冊子を渡すことで解決できそうです。
また、ママが自分の考えを伝えたい時も
「私はこう思う」 と強く言うよりは
「健診でこう言われたよ。」
「資料をもらってきたよ。」
と伝えた方が角が立たないかもしれませんね。
それでも時には意見が合わずに
お互いにイライラする時もありますよね。
おじいちゃん、おばあちゃん、
子育ての中心は あくまでもママとパパ。
歯がゆいと感じても、悪影響がない限り
ゆったりと見守ってあげてください。
そして ママ・パパ、
今自分たちが 常識だと思ってやっていることでも
自分の子どもがママ・パパ世代になった時は
常識ではなくなっているかもしれません。
多くの場合 祖父母は
批判するために意見を言っているのではなく
かわいい孫や 頑張っているママ・パパの
力になりたくて意見を言っている ということも
心の片隅に置いておいてください。
お互いの立場や気持ちを 想像しながら接してみると
世代間の溝も少し埋まるのかもしれませんね

2017年03月13日
保湿剤の効果的な塗り方

日頃から 子どものスキンケアに
保湿剤を使用している方は多いと思います。
では保湿剤を塗るとき、どのように塗っていますか?
どのように・・・?
「ただ塗ればいいと思ってたから考えたことなかった

というのは私ですが、みなさんはいかがですか?
保湿剤には効果的な塗り方があるのだそう。
そこで、ポイントをお伝えします。

手に付着した汚れやアレルゲンを洗い流しておきます。

保湿剤をママの手に取り、ちょんちょんと何ヶ所かに
点在させてから塗るとムラなく塗ることができます。


手のひらで温めて軟らかくしてから塗る。

擦り込むように塗っているという方はいませんか?
皮膚に負担にならないよう、指先だけでなく、
手のひら全体を使ってやさしく塗るようにします。

肌に水分が多い入浴後、なるべく早く塗ると効果的です。

人差し指の指先から第1関節くらいの量が
手のひら2枚分の面積を塗る目安だそう。
ローションタイプなら1円玉大くらい。
ティッシュが皮膚に付くという程度も目安のひとつです。
先週のブログ 「アレルギーを防ぐには」 でもお伝えしましたが、
赤ちゃんの時から肌をきれいに保つことが
アレルギーの予防にも効果があることが分かってきています。
乾燥している時だけでなく、日頃からのスキンケアが大切。
効果的に保湿剤を使用し、
子どものすべすべお肌を守ってあげたいですね

2017年03月10日
アレルギーを防ぐには
こんにちは しんしろ助産所です
この数日、雪が舞ったり風がビュ-ビューと吹く
寒い日が続いていますね。
花粉症の症状に悩まされているかたも多いのではないでしょうか。
花粉症もアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息などと同じ
アレルギーの一つです。
アレルギーは、細菌やウィルスが体内に入って増えるのを防ぐ
免疫機能と関係があり、本来ならば身体にとって無害な花粉や
食物(卵や牛乳、小麦など)でも、敵とみなして身体が反応を起こす
ようになることです。
食物は普通、口から入って腸で吸収されます。
この場合、アレルギーは起きにくいのですが、細かいかけらなどが
荒れた皮膚の隙間から体内に入ったりすると、外敵とみなして
免疫はアレルギーを起こします。
アトピー性皮膚炎になった赤ちゃんは、成長するにつれて、
食物アレルギーや喘息、花粉症など、次々とアレルギーになりやすい
ことが分かってきました。(アレルギー・マーチ)
赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟で、とてもデリケート。
保湿剤をぬって肌を守ることでいろいろなアレルギーが起きるのを
防ぐことができるかも知れません。
予防には以下の3つが大事です。
1.肌はいつも清潔にする
2.保湿剤をたっぷりぬって肌をバリアする
3.炎症は塗り薬で早めに治す
また、食物アレルギーは好き嫌いとは関係がありません。
無理強いは禁物!
急に全身が痒くなったり、息苦しくなったりするアナフィラキシーショック
を起こすこともあります。
徐々にこうした食品にならす経口免疫療法もありますが、自己流でするのは
大変危険です。必ず専門医の指導を受けて下さい。
身体の免疫が正常に機能するには、赤ちゃんの時からの肌の保湿が第1歩。
赤ちゃんの肌がカサついていたら保湿しましょう。
(保湿はワセリンやクリーム、ローションなどお子さんにあったものを使ってください)
「子どもの救急」勉強会を開催します。
(画像をクリックすると拡大します)
2017年03月09日
赤ちゃんがえり♪

上の子に多くみられる赤ちゃんがえり。
赤ちゃんがえりは、文字通り、幼い子どもが赤ちゃんのような行動をするように戻ってしまうこと。
下に赤ちゃんが生まれると、ママや周囲の大人たちの関心が赤ちゃんに集中し、
さびしい…と感じ、始まることがあります。
下の子が生まれただけでなく、ママの仕事復帰や引っ越し、
保育園や幼稚園の入園などもきっかけになることも

以前にも増して、ママに甘えてきたり、
今までできていた着替えや食事などが一人ではできなくなり、ママにやってとせがんだり、
おもらししたり、オムツをつけたがったり、おっぱいを飲みたがったり、
グズグズ言って大きい声で泣いたり… 等々
何かのきっかけで子どもを取り巻く環境が大きく変わると、子ども自身も不安や寂しさを感じ、
パパやママの愛情を確かめたいというサインが自然と出てくるのです。
対処の方法としては
1.上の子と2人だけの時間を作る
ママとの密接な2人だけの時間を過ごし、かまってほしい欲求を満たしながら安心させてあげる
2.あなたが一番と抱きしめる
スキンシップは効果抜群、抱っこしたり、チュウしたり、ギュッと抱きしめたりしましょう。
ママは自分が大好きなんだとわかることで落ち着きます。
3.上の子を優先する
お兄(姉)ちゃんだから我慢しなさいではなく、できる限り上の子優先でお世話してあげましょう。
同時に泣いたらまずは上の子を抱きしめてあげるのも効果的

4.ほめる
『さすがお兄(姉)ちゃんだね。えらいね~』などいいところをみつけてほめる。
『お兄(姉)ちゃんなのに…』は逆効果

5.比較しない
入園などが原因の場合、他の子と比較しないこと。
本人が感じているプレッシャーを緩和できるよう、のびのびと接してあげましょう。
ある専門家は
『上の子は、そのこの今の年齢よりマイナス2歳の子どもに接するような態度で臨みましょう。
たとえば5歳なら、3歳児と思って接するといいです』 と話されてます。
赤ちゃんがえりは子どもがさびしがっているサインです。
ママも大変ですが、パパや家族の協力をあおぎながら、
無理しない範囲で上の子を意識してお世話してあげてくださいね

2017年03月08日
赤ちゃんの脱皮?

生まれたての赤ちゃんのお肌は つるつるスベスベ

そう思っていたら 急にカサカサになってしまった!
目に見える変化に 心配するパパ・ママもみえます。
でも、これは新生児に見られる生理現象。
肌の表面がカサカサになり、
剥がれ落ちることを 「新生児落屑」 といいます。
赤ちゃん全員に起こるというものではありませんが
よく見られるのは腕や足。
お腹や、頭などに見られることもあります。
まるで脱皮するように古い皮膚がポロポロと落ちて、
その下から新しい皮膚が現れます。
それを見ていると
皮膚が乾燥しすぎているのかしら・・・?
何かクリームを塗った方がいいの?
と心配になってしまいますね。
赤ちゃんはお腹にいるときは 羊水に包まれているので
肌は常に潤っている状態ですが、
誕生して外気に触れると、肌が急激に乾燥します。
さらに生まれてすぐは、胎脂と呼ばれる白い脂が
体の表面を覆うことで 乾燥から守っていますが
徐々に胎脂が落ちることで 皮膚が乾燥していき、
新生児落屑が起こるといわれています。
新生児落屑は生後1ヶ月くらいの間にみられ、
2週間~1ヶ月程度できれいになります。
特別なケアは必要ありません。
肌がカサカサしているのを見ると
何か塗ってあげたくなりますが、
何も塗らずに様子をみても大丈夫です。
もちろん無理にはがすことは絶対にダメ!
自然に皮膚がむけてしまうまで 待つことが大切です。
基本的には自然に治まっていくため
受診は必要ありませんが
1ヵ月過ぎてもなかなか治まらず、
むしろ悪化しているようなら
受診をし、赤ちゃんの肌を守ってあげてくださいね


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2017年03月07日
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃん

「赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がって困ってしまって

という相談を受けることがあります。
哺乳瓶で飲めないと何が困るのか・・・
よく言われるのは
「赤ちゃんを預けられない

「体重がちゃんと増えているか心配

というもの。
完全母乳の場合、哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんは多くいます。
なかには混合栄養で、おっぱいも哺乳瓶も飲んでいたのに
途中から哺乳瓶を嫌がるようになる赤ちゃんもいます。
ママのおっぱいと哺乳瓶の違いがわかるようになった
赤ちゃんの成長の証でもありますが、
赤ちゃんを預ける方も預かる方も辛いし、
混合栄養で体重が増えない場合も困ってしまいますね。
そんな時、助産所ではこんな方法を提案しています。
●SNS(ナーシングサプリメンター)
おっぱいだけでは体重増加が少ない場合、
おっぱいを吸いながらミルクの補足ができるデバイス(補助器具)です。
おっぱいへの刺激も増えるため、母乳分泌が増加する効果もあります。
●カップ授乳やスプーンでの授乳
おちょこや小さめのコップ、スプーンを使って授乳する方法です。
赤ちゃんを縦抱きにして、赤ちゃんの下唇にカップをのせ、
赤ちゃん自身がミルクをすすって飲むようなイメージです。
流し込むとむせてしまうので注意

インターネットの動画でも見ることができます。
●ミルクをあげる人を変える
ママはおっぱいをくれる人だと分かっている赤ちゃん。
他の人があげると飲んでくれることもあります。
●哺乳瓶の乳首を変える・サイズを変える・温める
哺乳瓶の乳首の素材や穴のサイズを
かえてみるのもひとつの方法です。
おっぱいが温かいように哺乳瓶の乳首を温めるといいことも。
●スパウトやストロー
月齢によりスパウトやストローで
飲めるようになることもあります。
お子さんの月齢やいろいろな状況で
どの方法が合うかは人それぞれです。
困った時はぜひ、ご相談ください


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2017年03月06日
妊娠とペットの係わり
こんにちは しんしろ助産所です
ペットってかわいいですね。
でも、妊娠となるとペットには細菌や寄生虫がいるから心配
という方が結構みえます。
過剰に気にする必要はないものの、ペットと触れ合った後は
手を洗ったり、ペットとキスしないよう衛生面には気をつけたいもの!
特にネコの糞などにいるトキソプラズマは、
妊娠中に初めて感染すると、流産や子どもの視力障害を引き起こすことが
知られています。
妊娠すると全員が受ける検査ではありませんが、抗体検査で陽性に出るのは
1割程度で約9割の妊婦には抗体がないそう
このため妊娠初期に検査をうけておきたいものです。
抗体が陽性に出た場合には更に感染が妊娠前なのか、妊娠後なのかといった
詳しい検査が必要です。
抗体が陰性にでた場合は感染しないよう注意が必要です。
生肉(牛刺やレバ刺し等)や半生の肉(レアステーキや生ハム等)からの感染もすることも
知られています。
妊娠中の初感染を防ぐには
1.肉料理は十分加熱して食べる。
2.野菜や果物はよく洗ってから調理する
3.生の肉や野菜を触った後はよく手を洗う
4.ガーデニングや畑仕事は手袋を使用し、終わったあとはよく手を洗う
土に野良ネコの糞が混ざっている恐れがあるので素手で作業しない。
助産所の植栽でも世話をしているとネコの糞が混じっていることがあります。
5.ネコのトイレ掃除をする際は手袋をする
ネコの糞中のトキソプラズマが感染力をもつようになるには、24時間以上
かかるとされており、トイレの片付けは毎日しましょう。
他の人に頼めるならばお願いしましょう。
他にも、赤ちゃんがアレルギー体質の場合、ダニや花粉同様、ペットの毛が
アレルギー反応を起こす原因になることもあります。
ブラッシングや掃除をこまめにて清潔にしましょう。
赤ちゃんを畳や床に寝かせていると、ペットがじゃれたり
踏まれることもあるので赤ちゃんを寝かせる場所(高さ)も考えるようにしましょう。
ペットが赤ちゃんに慣れるようにするための慣らしも効果的。
知識がないばかりに、もんもんと不安を募らせることのないよう
ペットとの暮らしを楽しんでくださいね。
2017年03月03日
赤ちゃんの聴力検査

3月3日の今日は桃の節句、ひな祭り


おひな様を前に、ごちそうかな?
また今日は、耳の日とも言われてます。
そこで赤ちゃんの聴力検査についてお伝えします。
新生児の聴力検査は新生児聴覚スクリーニングと言われ、
赤ちゃんの耳がちゃんと聞こえているかどうかを調べるための検査です。
この検査は任意検査で検査料もかかり、新生児全員が受けているわけではありません

赤ちゃんは出生直後から、五感を通じたさまざまな刺激を受けることで、
ことばの礎となるイメージを脳に蓄積していきます。
脳の中でそのイメージと音が結びついたとき、自らも言葉を話すようになりますが、
そのためにはなるべく早くから脳に音の刺激を与えてあげることが重要です。
新生児の1000人に1~2人の割合で難聴があり、難聴の発見が遅れると
言語能力やコミュニケーション能力が正常に発達するのは難しくなるといわれます。
検査を受けずにいると、2~3歳くらいまで難聴に気づかないケースもあるため、
出産後退院までの間に検査を受けるのが推奨されています

この検査は、音に対して反応する聴覚の神経と脳の電気的な反応を見る検査で、
眠っている赤ちゃんにヘッドホンのようなものをつけてモニターを見ながら反応を調べます。
痛みを感じる検査ではありません。
新生児は聴覚に問題がなくても、耳の中に羊水が残っていたり、
耳垢が詰まっていたり等反応が悪いこともあり、再検査になることもあります。
再検査をして問題がなかった子も3~4割はいるため、
再検査=難聴ということではありません。
赤ちゃんの発育の経過をみながら、精密検査をしたうえで、難聴の診断がされます。
耳の聞こえが悪い場合でも、その子は聞こえにくいことに気づきません。
元来聞こえにくい状態が普通であるため、本人は耳が聞こえないとは思わないのです。
早い時期に検査を行い、診断がつき、音を補う等で子どもの適切な発育を促すことができます。
新生児聴覚検査を受けることをお勧めします

~「子どもの救急」 勉強会のお知らせ~
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