2023年06月09日

赤ちゃんのしゃっくり

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02



いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先日の記事、「赤ちゃんの目のゴミ」に
コメントをいただきました。

「目やにを取るのをどうしようか迷うんですが、
 おしりふき等で拭いたらいいですか?」
というご質問です。

目やにがついていたら、やさしく拭き取ってあげましょう。
その時は水で湿らせたガーゼや
化粧用コットンで拭くのが良いと思います。

赤ちゃんのおしりふきは低刺激のもので作られていると思いますが、
目の周囲のようなデリケートな部分には
おススメしていないメーカーが多いようです。
メーカーの説明をよく読んで使用した方が安心ですねnico



さて、赤ちゃんがおなかにいる頃に
「ぴくっぴくっ」という規則的な動きを
感じた妊婦さんは多いと思います。

これは赤ちゃんの「しゃっくり」。
生まれる前からよく見られますが
新生児期の赤ちゃんにも
しゃっくりは頻繁に起こります。

ふと思うのは、
「大人になってからはあんまり出ていないな・・・」
ということ。
なぜ赤ちゃんに多く、大人には少ないのでしょうか?


しゃっくりは横隔膜のけいれんによって起こります。
横隔膜とは肺の下あたりにある膜状の筋肉で、
ここがけいれんするとそれにあわせて声帯の筋肉が収縮し、
狭くなった声帯から「ひっく、ひっく」と音が出ます。

赤ちゃんは臓器や神経の発達が大人に比べて未熟なため、
大人に比べてしゃっくりが出やすいと言われています。

「横隔膜のけいれん」というとなんだか怖いイメージですが
早食いや一気飲み、大声などでも誘発されるそうです。


さて、しゃっくりの止め方ですが、
看護学生の頃、国家試験の勉強中に
「横隔膜は第4頸神経が支配しているから
 首をチョップすればしゃっくりは止まるかもしれない!」
と誰かが言い出し、「天才!」と言いながら試してみましたが
止まったことは一度もありませんでした。
有効そうなものはいくつかあり、

●驚かす
●舌を引っ張る
●水を一気に飲む
●コップの向かい側の縁に口を当て、前屈しながら水を飲む
(説明がむずかしいですが)

などが代表的です。


では赤ちゃんのしゃっくりは
どう対処したらよいでしょうか?

げっぷをさせたり、おっぱいを飲ませたり、
優しく抱っこしたり…いろいろな対応がありますが、
結論としては、時間が経てば治まるので
そのままにしておいても問題はありません。

赤ちゃんに聞くことはできないので
本当のことはわかりませんが、
大人と比べてあまり気になっていないように見えます。

苦しそうにしている、様子がおかしい
1時間以上止まらない、などの症状がみられるようなら
医療機関に相談しましょうflower01


  


Posted by しんしろ助産所 at 11:33Comments(0)その他