2020年06月02日

次亜塩素酸水の噴霧は安全?

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


最近よく聞く言葉の一つに
「次亜塩素酸ナトリウム」「次亜塩素酸水」
というものがあります。

この二つは違うものですが、
どちらも消毒薬の一種です。


ちなみに「次亜塩素酸ナトリウム」は
塩素系漂白剤(キッチンハイ〇ー)のこと。

「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などの
吐物処理時、消毒時に大活躍してくれます。
(ちなみに衣類用のワイドハイ〇―は
「酸素系漂白剤」であり、「塩素系」ではありません。)

「次亜塩素酸ナトリウム」は金属を腐食させるため
二度拭き等 手間がかかるのがちょっと難点icon10
でも新型コロナウイルスにも効果が認められており
供給も安定かつ安価なため
アルコールとともに活躍してくれます。

ではあまり聞きなれない「次亜塩素酸水」とは
いったい何でしょうか?



これは厚労省の説明によると
「殺菌料の一種であり、塩酸又は食塩水を電解することにより
得られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液」とのこと。

食品添加物として指定されており、
野菜などの殺菌洗浄に用いられます。

「最終食品の完成前に除去しなければならない」
と定められているように人体に無害ではありませんが
食品中への残留性は低いようです。



今話題になっているのは「次亜塩素酸水」の噴霧。
「空間除菌」という言葉が流行り、
次亜塩素酸水の加湿器を使っている施設が
増えているようです。

「消毒液を吸入することで
 体に悪影響があったら嫌だなぁ…」
と思っていたところ、5月29日に経済産業省
「次亜塩素酸水の空間噴霧」について
報告書を発表しました。


結論としては
現時点で「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスへの有効性は確認されていない。
WHO:消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない。
 これは肉体的にも精神的にも有害である可能性があり、
 感染者の飛沫や接触によるウイルス感染力を低下させることにはならない。
米国疾病予防管理センター:消毒剤噴霧は、空気や表面の除染のためには
 不十分な方 法であり、一般衛生管理には推奨されない。
中国国家衛生健康委員会:人がいる状態で空間・空気に対して消毒を行うべきではない。
とのこと。


設置している施設や店舗は
「安全のために対策を講じなくては…」
「目に見える安心感が欲しい」
という理由で良かれと思っておこなっており、
決して悪意で設置している訳ではありません。

未知の感染症のため、
誰も正解がわからないだけなのだと思います。

少しずつ解明していく過程で
推奨されることやされないことが
明確になっていくのでしょうね。



とりあえず現在、推奨されていることは
●3つの密(密閉・密集・密接)の回避
●手洗い(石けんの使用・アルコール消毒)
●咳エチケット(正しいマスクの着用)


基本を守り、注意しながら
少しづつ日常生活を広げていきたいですねflower01
  


Posted by しんしろ助産所 at 15:27Comments(0)健康