2022年07月08日

出生時に血液型を調べなくなったわけ

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


日本では血液型によって性格をイメージする
「血液型占い」が定着しています。

そのせいもあってか、
赤ちゃんの血液型を早く知りたいという
パパ・ママをよく見かけます。

産まれた時の臍帯血を使って
血液型を調べていた時代もありましたが
次第におこなわれなくなり、
今ではほとんど聞かなくなりました。

なぜか?
それは結果が不正確になりやすいためです。
ではなぜ、小さい頃の血液型検査は不正確なのでしょうか。


ABO血液型の検査には、オモテ試験とウラ試験があり、
基本的に2つの検査を必ず行います。
オモテ検査には赤血球、ウラ検査には血清の成分である
免疫グロブリンが使われ、
ふたつの検査が一致して『血液型』が確定します。

しかし生後4カ月未満児のウラ試験は、
母親からの抗体の影響や、免疫グロブリンの機能が低いことから、
正確な検査結果が得られず、
オモテ試験とウラ試験が一致しないことがあるのです。

ちなみにオモテ試験とウラ試験の一致率は
生後4カ月未満では56.6%、
2歳を過ぎてようやく97.6%だそう。
確実な結果を得るには4歳以上が良いとされています。


血液型検査は基本的には保険がききません。
そのため自費検査を希望した場合以外、
初めて自分の血液型を知るのは
献血や妊婦健診になることもありえます。

でも考えようによっては、
その時期まで血液型を知らなかったということは
輸血が必要になるほどの
大きなけがや病気がなかったということ。
幸運なことなのかもしれませんねflower01


  


Posted by しんしろ助産所 at 16:42Comments(0)その他