2021年08月25日

新しい妊娠中の体重増加の目安

こんにちは   しんしろ助産所ですhiyoko_02



「体重が増えてしまったicon10
「増えすぎないように気をつけないとicon
と、体重増加を気にかけながら過ごしている妊婦さんは
多いのではないでしょうか。


妊娠中、体重が増えすぎるのは確かによくありません。
だからといって、増えなければいいというわけでもありません。


妊娠中の体重増加は妊娠・出産・胎児に影響を与えるからです。
また、妊娠中の体重もそうですが、妊娠前の体重、
つまりもともとの体格も妊娠・出産・胎児に影響を与えます。


もともと痩せている人や妊娠中に体重増加が少ない人は
切迫早産、早産、低出生体重児(2500g未満)などのリスクが高くなります。
逆に、もともと太っている人や妊娠中の体重増加が過度な人は
妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、巨大児(4000g以上)などの
リスクが高くなってしまいます。


特に低出生体重児は
大人になってからの生活習慣病だけでなく、
統合失調症、慢性呼吸器症候群、骨粗鬆症など、
さまざまな疾患のリスクが上がることがわかってきています。


妊娠中の望ましい体重増加の目安は
厚労省や日本産婦人科学会が指針を出しています。


これまで1997年に日本産婦人科学会から、
2006年に厚労省から妊婦の体重増加の指標が示されましたが、
約42万人の妊婦のデータを基に、2021年3月に
日本産婦人科学会から新たな指針が公表されました。
厚労省からも「妊娠前から始める妊婦の食生活指針」のなかで
今回の体重増加の目安が推奨されています。


<妊娠前の体格>     <体重増加の目安>
低体重(BMI18.5未満)      12~15kg
普通体重(18.5以上25未満)  10~13kg
肥満1度(25以上30未満)    7~10kg
肥満2度(30以上)  個別対応(上限5kgが目安)

*BMI= 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

妊娠前の体格が4つの分類に分けられ、
それぞれの目安となる体重増加が示されています。

従来の基準より下限値が2~3kgずつ引き上げられ、
BMI30未満の場合は体重制限をするというより、
むしろきちんと体重を増やすことが大切だということです。


「お腹の赤ちゃんの分も2人分の栄養をとらないと!」
と言われた時代もあれば
「小さく産んで大きく育てるのがいい!」
なんて言われた時代もありますが
ママ自身のため、赤ちゃんのため
適正な体重増加を目指しましょうflower01



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Posted by しんしろ助産所 at 15:40│Comments(0)お産
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