2013年03月22日
産科医療補償制度
こんにちは しんしろ助産所です
突然ですが、みなさんは 「産科医療補償制度」 をご存知ですか?
これは、生まれた赤ちゃんが重度の脳性麻痺と診断された場合に、
看護・介護に必要な費用な補償金がもらえ、
第3者が組織する委員会で 「なぜそうなったか」 を分析してもらえる制度です。

突然ですが、みなさんは 「産科医療補償制度」 をご存知ですか?
これは、生まれた赤ちゃんが重度の脳性麻痺と診断された場合に、
看護・介護に必要な費用な補償金がもらえ、
第3者が組織する委員会で 「なぜそうなったか」 を分析してもらえる制度です。
産科医療補償制度は出産施設が加入し、
妊婦さんは制度に加入している出産施設でお産することで利用できます。
登録は、出産施設で用紙に名前などを記入するだけです。
多くの出産施設では掛け金は分娩費用に加算しているので
申し込み時の掛け金は不要です。
補償金額は、一律3000万円。
最初に一時金として600万円、
その後20年間にわたり毎年120万円(20年合計2400万円)が支給されます。
この補償には一定の条件が定められています。
・産科医療補償制度に加入している医療機関での正常な分娩
・出生時に重度の脳性麻痺が認められた場合
・脳性麻痺が身体障害者障害等級 1級または2級レベル
・妊娠33週以降の分娩、かつ2000g以上の出生体重
(妊娠28週以降の場合は 個別診断になります)
以上の条件に当てはまっていると認められた場合、補償が適用されます。
適用期間は満5歳の誕生日までです。
ただし、以下の場合は適応外になります。
・妊娠28週未満の出産
・先天性の病気による障害
・新生児期に要因のある障害
・染色異常、未熟児出産
・脳性麻痺が障害等級1級・2級に満たないと判断された場合
・産科医療補償制度に加入していない医療機関での分娩
医療が進歩した今でも、出産は何が起きるか分らないリスキーなものです。
経過が順調だから、出産も正常という保証はありません。
妊娠中の方はあまり考えたくない話題かもしれませんが、
今、医療制度がどのように運用されているか
知っておくことは、子どもを産み育てる上で大切ですね。
Posted by しんしろ助産所 at 16:39│Comments(0)
│お産
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。