2015年10月15日
破水の見分け方
こんにちは しんしろ助産所です
出産経験のあるママ達からその経験談を聞いていると、
「破水に全然気がつかなかった・・・」
「破水かどうかよく分からなかった」
と、破水と判断するのが難しかったという方は少なくありません。
妊娠後期になると、おりものが増えてきたり、
尿漏れが起こることもあり、破水との違いが
わかりにくいことがありますね。
破水は赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、
羊水が外に流れ出ることを言います。
子宮の出口に近い膜が破れる場合は、
一気に多量の羊水が出ることが多いので、
「破水だ!」と容易に気づくことができると思います。
一方、子宮の出口から遠い、上の方の膜が破れるのを
高位破水といいますが、この場合は
動いたときなどにチョロチョロと少量ずつ出るので、
おりものや尿漏れとの区別が難しいことがあります。
破水した場合は、陣痛が始まっていなくても入院になります。
それは、それまで卵膜で無菌状態に守られていた赤ちゃんが、
破水したことにより細菌に感染する恐れがあるためです。
「破水したらお風呂には入らないように!」
と言われるのはこのためですね。
破水に気づかず、長い時間経過してしまうと
感染の可能性も高くなってきます。
そこで、おりものや尿漏れと破水の見分け方のポイントです
1、色
多くは透明~乳白色、おしるしなどの血液が混ざるとピンク色。
羊水がにごっていると黄色~黄緑っぽい場合もあります。
2、性状
おりもののような粘り気はなく、水っぽい。
3、におい
尿であればアンモニア臭、おりものは酸っぱいようなにおいがしますが、
羊水は生臭いような独特のにおいがあります。
4、出方
破水の場合は安静にしていても少しずつ出てきます。
尿漏れは笑う、くしゃみをするなど腹圧がかかった時に出やすいですね。
それでも「破水かな? でも、違うかもしれない」と
判断に困る時は、迷わず必ずかかりつけの産科に連絡しましょう。
破水かどうかのチェックもしてくれます。
破水はいよいよお産が始まったサインのひとつ。
もう少しで赤ちゃんに会える合図です。
焦らず、落ち着いて赤ちゃんを迎えられるようにしましょうね