2012年09月05日

母乳性黄疸

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


残暑はまだまだ厳しいですが
朝夕 ずいぶん涼しくなって 秋の訪れを感じています  kinoko icon
暑さがしのぎやすくなって嬉しい反面、一日の温度差が大きく 夏の疲れも出やすい時期です。
体調を崩さないよう 気を付けましょうね。


今日は “赤ちゃんの黄疸” をとりあげました。

出産施設を退院したあとも
“ 赤ちゃんの皮膚や白目の黄色ぽっさがなかなかきえないなぁ・・・”と気になったり
“母乳性黄疸だから母乳を少しの間控えてicon
といわれたことはありませんかicon10

黄疸はビリルビンという物質が血液中に多く存在することでおきます。

赤ちゃんの肝臓では、水にとけにくいビリルビンを溶けやすいビリルビンに変える処理が行われ
ます。母乳の成分に含まれる脂肪酸には、この水に溶けやすいビリルビンに変える働きを抑制する
働きがあります。
このため、母乳を飲んでいる赤ちゃんは黄疸が出やすく、生後2ヶ月頃まで長引くこともあります。
これが“母乳性黄疸”で す。

生後間もない間は、ビリルビンが赤ちゃんの脳に移行して脳に沈着すると障害を引き起こすことが
分かっています。
脳を守る血液脳関門という機能は生後1週間から10日くらいでしっかりしてきます。
だから、母乳性黄疸の場合には積極的な治療が行なわれないのですね。
母乳を2,3日お休みしてミルクに切り替え、赤ちゃんの黄疸が軽快するのを確かめることもあります。


ただ、まれに、胆道閉鎖症や肝臓疾患が原因の黄疸であることもあります。
こうした病的黄疸との見分けは難しく、胆道閉鎖症の発見が遅れる原因の一つに
“母乳性黄疸だとばかり思っていた”  があげられています。

今年から母子手帳が改訂されて、7色の便色カードがつきました。
胆道閉鎖症の赤ちゃんの早期発見が目的です。
黄疸だけで見分けるのは難しいですが、胆道閉鎖症の赤ちゃんでは胆汁が排出されないので、
便に色がつかなくなり、薄くなったり、白っぽくなりますが、母乳性黄疸の赤ちゃんでは、胆汁は腸管に流れて
いるので便の色は薄くなりません。(5~7番くらい)

とはいえ一人判断は禁物kao
心配や症状があるときは躊躇せず 受診するようにしてくださいね。



wakaba今日のお客さまwakaba

8月に1才になったAちゃんと、もうすぐお誕生日の Kくん
Aちゃんはもう絵本を持って歩けるんです(*^-^*)
Kくんも上手にカップが使えるようになったねicon

また助産所に遊びにきてねheart 
 

  


Posted by しんしろ助産所 at 18:26Comments(0)こそだて