2014年07月15日
母乳不足感
こんにちは しんしろ助産所です
母乳相談で頻度の高いものの一つに
「母乳分泌不足感」 があります。
「母乳分泌不足感」 は読んで字のごとく
「足りていないかもしれない」という不安がひきおこすものです。
おかあさんが 一番心配になるのは
おっぱいをしょっちゅう欲しがり、授乳の間隔があかない時でしょうか・・・
ただ、母乳で育っている赤ちゃんが
おっぱいをしょっちゅう欲しがるのは自然なことです。
母乳は消化が良いため 授乳間隔があきません。
出産施設などで、3時間毎に授乳していたなごりもあって、
「やっぱり足りないのかな・・・」 と心配になってしまうのですね。
しかも3ヵ月未満の赤ちゃんは 満腹中枢が未熟なので、
与えればいくらでも飲んでしまうことも母乳不足感に拍車をかけます。
ちなみに赤ちゃんの胃の生理的容量をご存知ですか?
日齢1日 : 2ml/kg
日齢3日 : 8ml/kg
日齢7日 : 21ml/kg
日齢10日 : 24ml/kg
生後1~6ヵ月 : 72±26ml/回
意外に少ないと感じませんか。
ちょこちょこ飲んですぐに欲しがるのはごく自然なことです。
新生児期は1日の授乳回数が12回以上になることも普通のことです。
一回の哺乳量が少なくても回数が多ければ一日の必要量がとれます。
母乳が足りているサインは以下の通り。
・日齢4日~体重が増え始める
・日齢9日頃には出生体重にもどる
・便と尿の量・回数が多い
・活気があり、皮膚に張りがある
体重測定は最寄りの保健センターなどで計測できます。(事前に電話で確認しましょう。)
しんしろ助産所でもいつでも測定ができます。
母乳不足は思い込みだけかも知れませんね。