2020年11月30日

赤ちゃんの便色を確認する習慣をつけましょう

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


母子手帳には「便の色見本」がついていて、
生後2週、生後1か月、生後1~4か月頃に
便を観察し記録することになっています。

これは「胆道閉鎖症」を早期発見するためのもので、
平成23年から掲載が義務付けられています。


「胆道閉鎖症」とは新生児および乳児の胆管が
原因不明の閉塞により、胆汁を腸へ排出できなくなる病気です。
出生9000人に1人という稀な病気ですが
死亡率が高く、こわい病気です。


胆道閉鎖症の主な3つの症状は以下のとおりです。
生後14日以降も続く黄疸
 いったん消失しても再び出現する場合があります。
淡黄色便(最も特徴的)
 患児の70~80%は生後4週までに出現し
 残りの20~30%は生後2か月までに出現します。
濃黄色尿
 病初期から見られ、黄疸が著明な場合は暗褐色尿に。


最も特徴的な「淡黄色便」を見逃さないために
便色カードで赤ちゃんの便の色を確認することは大切です。

1番~3番に近い場合は1日も早くその便を持って
小児科に受診しましょう。

4番以上の場合でも、だんだん1番~3番に
近づいていないことを日々確認し、
近づいていると思ったら、便を持参し受診をしましょう。


正確な判断のために、以下を参考にしてください。
① 観察は明るい部屋でおこなう
② おむつの周囲に鮮やかな色彩のものを置かない
③ 色を比較するときは、便色カードを便に近づける
④ 生後5か月頃までは便色の確認を習慣化する
⑤ 記録欄の記載を忘れない


早期発見で大切な命を守りましょうflower01


  


Posted by しんしろ助産所 at 14:06Comments(0)健康