2019年07月31日

妊娠中のカンジダ膣炎

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


カンジダ膣炎とはカンジダという真菌(カビの一種)が
膣内に繁殖したことでおこる炎症をいいます。

膣内にカンジダがある方は、
妊娠していない女性で約15%、
妊婦さんは約30%くらいといわれており、
そのため、妊婦健診でカンジダ膣炎を指摘される方は結構みえます。


症状としては
 ・外陰部のかゆみ
 ・外陰部の赤みや熱感
 ・おりものの量が増える
 ・白いボロボロとしたおりものが出る
等があげられます。


健康な方の膣内は常に酸性に保たれており、
雑菌やウイルスの侵入を防ぐ働きがあるのですが、
妊娠などをきっかけに膣内の環境が乱れ、
適切なpHを保つことができなくなるために起こります。

妊娠中は
 ・つわりなどで体力低下がある
 ・基礎体温が上昇し汗をかきやすい
 ・帯下が増加する
などにより、蒸れて雑菌や真菌が繁殖しやすい環境であることや
女性ホルモンの増加、免疫機能の低下などにより増殖しやすくなります。

出産時に産道を通る赤ちゃんが感染する可能性があるため
妊娠中のカンジダ膣炎は、早目の治療が必要です。
健診時にカンジダがわかると、膣洗浄やカンジダ用の膣剤を入れたり、
軟膏等のぬり薬が出ることが多いです。

普段から
・通気性の良い下着の着用
・ストッキングやガードルなど 締め付けるものはやめる
ウォシュレットや半身浴による外陰部の清潔保持
 (石鹸で洗いすぎるのは逆効果です)
・おりものシートやナプキンは、頻繁に交換する
・ストレスや睡眠不足に気を付ける
などを心掛けてください。

カンジダ膣炎のような症状があれば
早目に産婦人科を受診してくださいね。


妊娠中のカンジダ膣炎


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Posted by しんしろ助産所 at 16:53│Comments(0)健康
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