2021年04月13日

アトピー性皮膚炎は遺伝?後天的因子?

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


赤ちゃんの相談事の一つに
肌トラブルがあります。
特に「アトピー性皮膚炎」に対する
心配をよく耳にします。

パパ・ママのどちらか、あるいは両方に
アレルギーがある場合はなおのこと。
「体質を受け継いでしまったらどうしよう…。」
と心配になる気持ちはよくわかります。



アトピー性皮膚炎の発症は、
両親から受け継いだ体質に影響を受けます。
中でも「フィラグリン」というたんぱく質の
遺伝子変異が一つの原因 という研究が報告されています。

フィラグリンは、皮膚のバリアに関係するたんぱく質で、
この遺伝子に変化があると、
皮膚のバリア機能が下がってしまうのです。

日本人のアトピー性皮膚炎患者の
約1~2割がフィラグリン遺伝子の
変異を持っていることがわかっています。



それだけ聞くとますます不安になってしまいますが
フィラグリン遺伝子の変異があっていたとしても、
必ずしもアトピー性皮膚炎を発症するとは限らないそうです。

一卵性双生児を対象にした研究では
完全に遺伝子が一致していても、
全員が発症する訳ではなかったとのこと。

前述の遺伝子を持った「バリア機能が低い子ども」でも
毎日保湿剤をきちんと塗っていると、
「バリア機能が高い子ども」と比較しても
アトピー性皮膚炎の発症は変わらなかったそうです。

ちなみにアレルギーを気にして
妊娠中から除去食を摂取する方もみえますが
予防の根拠は不十分とのこと。
むしろ栄養が偏るおそれがあるため、
自己判断では行わないようにしましょう。



遺伝的な要因はハンデになるかもしれませんが
後天的な要因も大きいため、
その後の環境やケア次第では
発症を予防することは十分できそうです。

毎日皮膚をきれいに洗い、
丁寧な保湿を心がけてあげましょうflower01



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Posted by しんしろ助産所 at 15:38│Comments(0)健康
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