2014年07月31日
母乳はむし歯の原因?
こんにちは しんしろ助産所です
いつまでもオッパイを飲ませているとむし歯になるよ・・・といわれたり、
むし歯になるからと、卒乳をすすめられたりしたことはありませんか?
母乳育児が浸透して、最近では“卒乳できるまで母乳をあげたい”という
ママも増えています。
でも、オッパイでむし歯になると聞いたらびっくりしてしまいますね
むし歯は口の中の細菌が糖を利用して酸をつくり、その酸によって歯が
溶かされる病気です。
何かを食べた後、口の中の残った食べかすが餌になって、酸が作られ
歯を溶かします。なかでも、砂糖があるとたくさんの酸ができ、歯も
どんどん溶かされてしまいます
ただ、母乳に含まれるのは乳糖なので、母乳だけではむし歯にはならないと
いわれています。
歯が生えて、母乳以外のものをいろいろ食べて、食べたものが口の中に
残っているまま母乳を飲んで、長時間たつとむし歯になることもあります。
赤ちゃんの歯は、乳歯といって12歳頃までには全部生え変わり
永久歯になりますが、永久歯は8020運動にあるように、生きている間
ずっと使うものです。
治療はできても、乳歯のように生え変わることはありません
最近では、歯の健康が、生活習慣病を予防することも分かってきました。
母乳でもミルクでも、歯の健康を守るのに大切なことは歯を磨くこと。
大人がかかわりを持って、永久歯がむし歯にならないような習慣付けを
しましょう。
歯の生えかけの頃は、1日1回はガーゼなどで歯をきれいに拭います。
自分で歯磨きができるようになっても、仕上げ磨きを欠かさないで
子どもが寝る時に母乳をのませると、口の中に母乳が残って、それが
原因でむし歯になるといわれることもあります。
ただ、母乳だけではむし歯になりにくいことを考えれば、寝る前にしっかり
歯磨きをして、汚れのない状態にしておけば、夜間授乳の後の歯磨きは
不要です。
母乳にはたくさん優れたメリットがあります。
歯の健康も守りながら、今しかできない授乳を楽しんでくださいね