2014年04月09日
授乳中の喫煙
こんにちは しんしろ助産所です
昨日のブログをみた方から、
“誰でも子育てや母乳相談などができるんですか?”
とコメントをいただきました。
しんしろ助産所は新城市が運営している公設の助産所です。
4人の助産師が勤務しており、聖隷三方原病院のオープンシステムを利用した出産や
乳房ケア、各種相談などを行っています。
どなたでもご利用いただけるのでお気軽にお越しください
さて、妊娠中は禁煙できたのに、産後は我慢するのが難しくてミルクにしたい・・・
と考えているママがいたら、それは早計というものです。
母乳には赤ちゃんを病気から守る抵抗力や栄養がたくさん含まれています。
また、赤ちゃんは煙草の煙の影響を受けやすく、呼吸器系の病気や疾患に罹りやすくなる
といわれていますが、母乳にはこういった環境による病気のリスクを和らげてくれる働きもあります。
煙草を吸うことで、血管が収縮し、母乳の出が減ってしまうこともありますが
母乳育児を続ける方がミルクで育てながら喫煙するよりも赤ちゃんのうける恩恵の高いことが
分かっています。(2001年アメリカ小児科学会はニコチンを母乳育児に禁忌から除外)
授乳中の禁煙がどうしても無理な場合は、授乳で被る赤ちゃんの受動喫煙が少しでも
少なくなるように工夫しましょう。
煙草の煙に定期的にさらされると赤ちゃんの肺の機能を弱めます。
1.屋内で喫煙しない
受動喫煙のリスクを下げる
2.喫煙する時は授乳直後にする
ニコチン成分は約1時間たつと母乳に影響するレベルが下がるといわれている
3.喫煙後はよく手を洗う
4.1日に吸う本数をできる限り減らす
5.髪や衣類に煙が残っていると赤ちゃんに影響がでる
6.禁煙外来の受診
煙草は赤ちゃんの突然死(SDS)の原因の一つです。
煙草を吸っている親と一緒に寝る赤ちゃんは突然死のリスクが高くなるともいわれています。
煙草を吸っている場合は添い寝をしないこともSDSの予防策です。
ママだけでなく、パパやご家族も、赤ちゃんがよい環境で育つように協力してね