2016年03月23日
搾乳のコツ
こんにちはしんしろ助産所です
朝は寒くても日中になると暖かく、春を思わせるこの頃です。
助産所の横の土手には、スギナに混じって土筆がはえだしてきました。
春本番が待ち遠しいね
さて、母乳の出を維持するには直接哺乳して飲みとってもらうのが一番ですが、
まだ赤ちゃんがよく飲みとれなかったり、外出や職場復帰などで授乳できない場合
には搾乳が必要です。
オッパイに母乳を残ったままにしておくと、新しい母乳が作られるのを
抑制してしまいます。
溜まった母乳を搾る搾乳は乳腺炎の予防にもなります。
(ただ、母乳が出すぎるおかあさんの場合は残すようにお話しすることがあります。)
搾乳には手で絞る方法と搾乳機を使用する方法があります。
最近では電動の搾乳機もあり、頻度や使い勝手を考えて自分に合ったものを
選びましょう。
一度にたくさん搾ろうとせず、母乳の出具合をみて搾るようにしましょう。
ずっと下をむいて利き手で搾乳しながら、反対側の手で母乳を受けなければならないため
長時間では頭痛や肩凝りがいなめません。
一時的に搾乳の必要があるだけなら、容器にためようとせず、タオルなどに
だすようにすると楽に搾乳できます。
無理な搾乳は痛みや皮膚トラブルを引き起こします。
痛い場合は無理をせず、やり方を考えましょう。
赤ちゃんの写真や玩具など赤ちゃんにつながるものをみながらの搾乳は
母乳の出を良くします。
手で搾る場合は一方向だけでなく、指の位置や角度をかえて
乳頭をいろんな方向から圧迫するようにしましょう。
この時、皮膚をこすったりすると擦過傷になりやすいので注意しましょう。
搾乳しはじめは母乳がポタポタくらいしかでないかもしれませんが、射乳反射が
起きてくると出がよくなります。
長い時間搾っていればよいというものでもありません。
乳頭や乳房を傷つけないように、両方で30分位を目安にしましょう。
搾乳の練習は助産所でもすることができます。
気軽にご利用ください。