2016年10月05日
授乳中の予防接種
こんにちは しんしろ助産所です
先日助産所のブログに麻疹のことをのせましたが、
『授乳中だけど予防接種を受けてもいいですか?』 と質問を受けました。
ママがその感染症に罹った記憶もなく、予防接種を受けたかどうかもはっきりしない時に、
自分がかかったら赤ちゃんにもうつってしまうのでは…と心配して、
予防接種をうけたいと思われるのは無理もありませんね。
予防接種には大きく分けて、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
生ワクチンは、生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたものを接種することで
免疫をつけようとするもので、不活化ワクチンは、細菌やウイルスを殺し毒性をなくして
免疫をつけるのに必要な成分を取り出してワクチン化したものです。
現在の一般的な予防接種の中で、授乳中のママができない予防接種はありません。
生ワクチンでも授乳中に接種可能なため、妊娠中に風疹抗体がないママには
出産後早期に風疹の予防接種をすすめています。
その病気に罹ったかどうか不確かな場合は、血液検査でその病気に対する免疫の
確認もできますが、仮にその検査をせずに予防接種をしたとしても問題はないそうです。
ただし生ワクチンを接種する前には 妊娠していないかどうかの確認をし、
接種後2ヵ月は避妊するようにしましょう。
これは生ワクチンを接種して抗体ができるまでに約2ヵ月を要するため、
その間に妊娠すると、生ワクチンが胎児へ影響を及ぼす可能性があるからです。
インフルエンザの予防接種は不活化ワクチンで授乳中だけでなく、妊娠中も可能です。
ママ自身が予防接種をどうするか迷う場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。