2020年02月17日
夜間授乳と虫歯
こんにちは しんしろ助産所です
「虫歯になるので、1歳を過ぎたら夜間の授乳をやめた方がいいですか」と
相談を受けました。
虫歯予防と夜間の授乳、悩ましい問題です。
ある先生は、
「確かに夜間の授乳は歯磨きまでできないので虫歯のリスクにはなりえるが
そうでなかった場合より、虫歯になるリスクは半分である」
との記述もあり、母乳が虫歯のリスクを下げている可能性が
あることもいわれています。
母乳に含まれる乳糖をミュータンス菌(虫歯の原因とされる細菌)と
混合して調べた結果、乳糖だけでは虫歯の原因となる酸がほとんど産生されず、
母乳育児には多くのメリットがあり、
・中耳炎や気道感染などの感染症にかかりにくくなる
・小児の肥満のリスクを下げる
など、母乳推進の根拠となっています。
以上のことをまとめると
・1歳過ぎてからの夜間の授乳は虫歯のリスクを高める可能性があるが
それは不十分な口腔ケアで食べかすが残っていることが原因かもしれない
・母乳育児のメリットは多くあるので、できれば続けた方がいい
つまり虫歯対策として大切なのは夜間の授乳をやめることではなく、
口腔内のケアをしっかり行うことです。
「虫歯になるので、1歳を過ぎたら夜間の授乳をやめた方がいいですか」と
相談を受けました。
ある先生は、
「確かに夜間の授乳は歯磨きまでできないので虫歯のリスクにはなりえるが
それを理由に夜間授乳をやめるというのは賛成できない」と
お話しされていました。
母乳栄養と虫歯の関係について研究された
多くの論文をまとめ検討されたものでは、
「生後12か月を超えて母乳育児を続けた場合、
12か月未満で終えた場合と比べ、虫歯のリスクが1.99倍」 だそう。
しかし、同じ文中に
「ただし生後12か月までの間に限ると、母乳育児期間が長かった場合は、そうでなかった場合より、虫歯になるリスクは半分である」
との記述もあり、母乳が虫歯のリスクを下げている可能性が
あることもいわれています。
何が正しいのかわからなくなりますね。
混合して調べた結果、乳糖だけでは虫歯の原因となる酸がほとんど産生されず、
乳糖が他の糖質と混ざる場合に酸が産生されたとの報告があります。
つまり、授乳そのものではなく、食べ物などの残りかすなどで
口内にいろいろな糖質が混じりあい虫歯につながるのでは…と言われています。母乳育児には多くのメリットがあり、
・中耳炎や気道感染などの感染症にかかりにくくなる
・小児の肥満のリスクを下げる
など、母乳推進の根拠となっています。
・1歳過ぎてからの夜間の授乳は虫歯のリスクを高める可能性があるが
それは不十分な口腔ケアで食べかすが残っていることが原因かもしれない
・母乳育児のメリットは多くあるので、できれば続けた方がいい
ということ
口腔内のケアをしっかり行うことです。
乳歯が生え始めたら、口腔ケアをしっかりし、
離乳食を与えた後はしっかり歯磨きしていきましょう。
Posted by しんしろ助産所 at 14:58│Comments(0)
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