2012年08月01日
風疹に注意
こんにちは しんしろ助産所です
助産所では妊娠リスクを判定し、ローリスクに該当する方をお受けしています。
質問には、年令や体格、合併症など多岐に及びますが、中に風疹抗体の有無を問う項目があります。
助産所を開設して気づいたのは、この風疹抗体のない方や低い方が多いことです。
今年は5月下旬頃から関西、東京を中心に風疹が流行しており、7月上旬で、去年1年間の1.6倍にあたる
600人弱の患者数が報告されています。
20代から40代までの、働き盛りの男性に流行っているのが特徴です。
風疹自体は軽い症状ですみますが、妊婦が感染すると、新生児に障害をもたらす“先天性風疹症候群”
を引き起こす可能性があり、妊婦やその周囲の人は感染予防に注意が必要です。
最近は風疹の流行がなく、発症も年間1例ほどと少なかったのですが、今年はすでに風疹に感染したケース
が報告されており、日本産婦人科医会も、インターネットのホームページで風疹の流行に注意を喚起しています。
30代を中心に、20代から40代の男性に風疹が流行っているのは、この世代の風疹予防接種の接種率が
低いためと考えられています。
風疹の予防接種は、初め女子中学生だけを対象に、昭和52年から“集団接種”が行われていました。
平成7年からは、1歳から7歳半までの子どもと、男子中学生も対象になりましたが、保護者が病院に
連れて行って予防接種をうける“個別接種”にかわり、努力義務となりました。
こうしたことから、特に、男子では予防接種を受けずにきてしまったのではと解されています。
症状は風邪と似ており、“せき”や“鼻水”ではじまり、やがて赤い発疹がみられ、発熱やリンパ節が
腫れたりしますが、発疹は3日ほどで消えるので“三日はしか”と呼ばれることもあります。
“せき”や“くしゃみ”で感染が広がる“飛沫感染”をするので、外出した後の“手洗い”や“うがい”
せきのなどの症状がある場合はマスクをつけるなどの人にうつさないための“せきエチケット”を守りましょう。
先天性風疹症候群は心臓の疾患や、難聴、白内障が主症状です。
流行を防ぐにはワクチン接種が有効です。
現在の定期予防接種では、“はしか”と“風疹”の混合ワクチンを期間をおいて2回注射しています。
1回だけでは免疫がつかない場合があるからです。
病院で無料で接種を受けられる期間は 1回目は1歳以上2歳未満 2回目は小学校入学前の1年間、
この時期に接種できなかった場合には、中学1年と高校3年の時にも接種することができます。
この期間に受けられなかった人や、うけたかどうかはっきりしない場合には、有料で免疫があるかどうかを
の検査もワクチン接種もうけられます。
ただし、ワクチンは、妊娠中の女性は接種することができません。また、接種後2ヶ月は避妊が必要です。
自分の感染を予防するだけでなく、これから生まれてくる赤ちゃんの健康を守っていくためにも予防接種は
大切です。
夏休みに入り、これから移動が増える時期です。
衛生慣行を守り、予防接種がまだの方は是非受けてほしいと思います。

助産所では妊娠リスクを判定し、ローリスクに該当する方をお受けしています。
質問には、年令や体格、合併症など多岐に及びますが、中に風疹抗体の有無を問う項目があります。
助産所を開設して気づいたのは、この風疹抗体のない方や低い方が多いことです。
今年は5月下旬頃から関西、東京を中心に風疹が流行しており、7月上旬で、去年1年間の1.6倍にあたる
600人弱の患者数が報告されています。
20代から40代までの、働き盛りの男性に流行っているのが特徴です。
風疹自体は軽い症状ですみますが、妊婦が感染すると、新生児に障害をもたらす“先天性風疹症候群”
を引き起こす可能性があり、妊婦やその周囲の人は感染予防に注意が必要です。
最近は風疹の流行がなく、発症も年間1例ほどと少なかったのですが、今年はすでに風疹に感染したケース
が報告されており、日本産婦人科医会も、インターネットのホームページで風疹の流行に注意を喚起しています。
30代を中心に、20代から40代の男性に風疹が流行っているのは、この世代の風疹予防接種の接種率が
低いためと考えられています。
風疹の予防接種は、初め女子中学生だけを対象に、昭和52年から“集団接種”が行われていました。
平成7年からは、1歳から7歳半までの子どもと、男子中学生も対象になりましたが、保護者が病院に
連れて行って予防接種をうける“個別接種”にかわり、努力義務となりました。
こうしたことから、特に、男子では予防接種を受けずにきてしまったのではと解されています。
症状は風邪と似ており、“せき”や“鼻水”ではじまり、やがて赤い発疹がみられ、発熱やリンパ節が
腫れたりしますが、発疹は3日ほどで消えるので“三日はしか”と呼ばれることもあります。
“せき”や“くしゃみ”で感染が広がる“飛沫感染”をするので、外出した後の“手洗い”や“うがい”
せきのなどの症状がある場合はマスクをつけるなどの人にうつさないための“せきエチケット”を守りましょう。
先天性風疹症候群は心臓の疾患や、難聴、白内障が主症状です。
流行を防ぐにはワクチン接種が有効です。
現在の定期予防接種では、“はしか”と“風疹”の混合ワクチンを期間をおいて2回注射しています。
1回だけでは免疫がつかない場合があるからです。
病院で無料で接種を受けられる期間は 1回目は1歳以上2歳未満 2回目は小学校入学前の1年間、
この時期に接種できなかった場合には、中学1年と高校3年の時にも接種することができます。
この期間に受けられなかった人や、うけたかどうかはっきりしない場合には、有料で免疫があるかどうかを
の検査もワクチン接種もうけられます。
ただし、ワクチンは、妊娠中の女性は接種することができません。また、接種後2ヶ月は避妊が必要です。
自分の感染を予防するだけでなく、これから生まれてくる赤ちゃんの健康を守っていくためにも予防接種は
大切です。
夏休みに入り、これから移動が増える時期です。
衛生慣行を守り、予防接種がまだの方は是非受けてほしいと思います。