2014年05月01日
妊娠中の静脈瘤
こんにちは しんしろ助産所です
妊娠によって体に起こるさまざまな不快症状 “ マイナートラブル ”
これまでにもいくつかお伝えしていますが、
今日は 「静脈瘤」 についてお伝えしたいと思います。
頻度は妊婦さん全体の10~20%と多くはないのですが、
出産年齢の高齢化や仕事を続けている妊婦さんが多くなり、
静脈瘤で悩む妊婦さんは増えています
静脈瘤は妊娠するとホルモンの影響で血管壁が緩むため、
また、大きくなった子宮に圧迫され、下半身の血液が
戻りにくくなるためにできます。
ひざの裏や外陰部などに血管が浮き出たり、こぶのように
ふくらんで、足のむくみやだるさ、痛みなどの症状が出ること
が多いので心配になりますね。
中には静脈瘤ができても症状のない人もいます。
静脈瘤は下肢に血液をためないように循環を促すことで
悪化を防ぐことができます
☆長時間同じ姿勢でいるのを避ける。
立ちっぱなしの人は時々休憩を、座りっぱなしの人は
時々体を動かしましょう。
☆寝るときにはクッションなどを使い、足を高くして休む。
☆弾性ストッキングを使用する。
お腹の部分がゆったりした妊婦さん用もあります。
☆足先から心臓に向かって下肢をマッサージする。
血管を傷つけないよう静脈瘤の部分は避けて行いましょう。
☆きつい腹帯やガードルを避ける。
☆適度に運動をする。
妊娠中の静脈瘤は、出産後にはよくなることが多いですが、
ひどくなると湿疹や炎症を起こすこともあります。
「出産すれば治る」と安心せず、症状が悪化しないよう
予防策をとりましょうね