2015年06月15日
離乳食に分づき米は大丈夫?
こんにちは しんしろ助産所です
いつもブログを見てくださっている方から
離乳食についての相談をお寄せいただきました。
ありがとうございます
さて、そのお尋ねというのは、
普段"7分づき”のご飯を食べているご家庭で
「あかちゃんにも離乳食で食べさせて大丈夫ですか?」というもの。
稲穂に実った米粒(もみ)からもみ殻をとったものが「玄米」。
「玄米」のヌカ層をすべて削ったもの(精米したもの)が「白米」。
「分づき米」は白米までは精米せず、胚芽やヌカ層を一部残して精米したもの。
胚芽やヌカには食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富に含まれています。
分づき米は玄米の栄養価を保ちながら、白米に近い食べやすいお米というわけです。
では、赤ちゃんの離乳食にはどうでしょうか?
「玄米」は食物繊維などの栄養素が豊富な反面、
硬く、消化吸収が悪いという面があり、
消化機能の未熟なあかちゃんには不向きといわれています。
また、抗原性の高い穀物でもあることから
アレルギーの素因のある子には注意が必要な場合もあります。
その点、精米度の高い「分づき米」は白米に近く、
あかちゃんにも大丈夫との意見が多くあります。
ただ、調べても明確な答えはなく、いつからなら良いというような
線引きもありません。
あかちゃんの消化機能の成長や体質などによっても違います。
答えはあかちゃんが教えてくれるものではないでしょうか?
日本母乳の会が出している「離乳食」という冊子には
母乳育児で離乳食を与える場合の内容は、
赤ちゃんが見慣れ、嗅ぎなれている、おかあさんが
普段から食べているものであることが大切で、
赤ちゃんの噛む力の発達から舌と上あごで押しつぶせる程度の
おかあさんの乳首くらいの硬さから始めるのがよいと書かれています。
離乳食は母乳から固形食へと移行する時期の食事です。
便の性状や機嫌、皮膚の状態や咀嚼の様子など、
あかちゃんの様子を見ながら少しずつ進めていくことがポイントですね。