2021年04月19日

病気をもつ子どもの「きょうだい」の気持ち

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


数年前、「ワンダー 君は太陽」という映画を観ました。
遺伝子疾患のために人と異なる顔をもつ少年が
家族や友人とのかかわりを通し、成長する姿を描いた映画です。

少年を中心にストーリーは進んでいきますが
それと並行して家族や友達の視点も丁寧に描かれており、
特に少年の姉の心理描写に心が震えます。

助産師、小児科看護師として、
病気や障がいを持つ子どもとその親に関わり、
気持ちを考える場面は幾度もありました。
でも、その「きょうだい(男女や年齢の区別なく兄弟姉妹を表すひらがな表記)」
の気持ちにまで寄り添うことは
正直少なかった気がします。

最近、重い病気をもつ子どもの「きょうだい」を
サポートをしているNPO法人「しぶたね」さんの活動を知りました。


病気や障がいをもつ子どもの「きょうだい」たちは、
幼いうちから、様々な気持ちを抱えているといいます。

●何が起こったの?➔不安・恐怖
●きょうだいの病気は自分のせい?➔罪悪感
●いつもと違う、みんなと違う➔困惑・恥ずかしさ
●きょうだいばっかりずるい!➔怒り・嫉妬
●誰も私のことは見てくれない➔寂しさ・孤立感
●自分は病気ではないからもっと頑張らなければいけない➔プレッシャー
●私はいらない子なんだ…➔自己肯定感の低下
などが代表的なもの(「しぶたね」ホームページを参考)。


あかちゃんが生まれてから、上のお子さんが
あかちゃん返りをしたり
不安そうな様子を見せたり
無理していい子になったり…。
そんな様子を知っているパパやママは
共感する部分も多いのではないでしょうか。


子ども時代の複雑な気持ちは
たとえ きょうだいの病気が治っても、
きょうだいが大人になっても なくなることなく、
ずっとつらい気持ちを抱え続ける子もたくさんいるそうです。

ホームページには「きょうだいさんのための本」や
「ボランティア活動マニュアル」、支援方法などが掲載されています。

病気や障がいをもつ子の「きょうだい」の思いを知ること
支援活動をしている人たちの存在を知ること
支援の方法を知ることで
1人でも救われる子が増えることを願いますflower01

  


Posted by しんしろ助産所 at 16:39Comments(0)その他