2013年05月27日
哺乳ストライキ


昨日までの


助産所には 母乳をあげているお母さんたちが いろいろな相談にみえます。
今日は、“6ヶ月になったばかりのお子さんが急にオッパイを飲まなくなってしまい、絞ってあげようと
しても哺乳瓶を嫌ってなかなか飲んでくれません

今まで母乳を飲んでいたお子さんが、急に飲まなくなってしまう事を “ 哺乳ストライキ ” といいます。
生後6か月は、離乳食がスタートして徐々に摂取量が増えていく時期で、母乳栄養が主体です。
なぜ、お子さんが“ 哺乳ストライキ ”をおこすのでしょうか?
理由は様々です。
このお母さんは “夜、授乳をしていたら、いきなり乳頭を咬まれて 痛くてビックリ

母乳を吸ってくれなくなった ” とのこと。
お母さんの反応に お子さんが驚いたのがきっかけになったようでした。
この他にも
・いつもと違う香りの石けんやシャンプーなどを使って、お母さんのにおいがかわった。
・歯がはえかけて歯茎がヒリヒリする。
・鼻づまりや鵞口瘡があり、哺乳が不快。
・生活の変化(お母さんの職場復帰、人に預けられたなど)
・お母さんの関心が他にあり、授乳に集中できない。
・欲しがるのに長時間授乳しなかった ‥等 があります。
お子さんが母乳を飲んでくれな間は、オッパイが張りすぎないよう搾乳をします。
じきに哺乳が再開できれば困ることもありませんが、
“ 哺乳ストライキ ”が1日も2日も続くような時には哺乳時間にあわせて搾乳することは
母乳量を維持するうえでも重要です。
絞った母乳はスプーンやカップを使って飲ませましょう。
哺乳瓶を使うと、お母さんのオッパイを吸わなくなってしまうことがあります。
このお子さんには、まず、哺乳環境を整えて(部屋のカーテンを締め、BGMもきって静かな環境で
授乳を試みましたが、上手くいきませんでいた。
そこで、お母さんに母乳を搾ってもらいスプーンであげたところ、
お腹が空いていたんだね・・・
チュウチュウと、とても勢いよく吸い出した様子から サッとお母さんのオッパイにスイッチしました。
結果は大成功

この2日間、あんなに泣いて嫌がっていたのが嘘のように哺乳することができました。
パンパンに張っていたお母さんのオッパイもとても柔らかくなって、体重も240gも増えていました

“ 哺乳ストライキ ” は困りものですが、お子さんが母乳を嫌っているわけではありません。
授乳はお子さんにとって、お母さんの胸に抱かれ、安心で、満ち足りた、楽しい時間です。
再び、哺乳できるようにするには、赤ちゃんがまどろみかけた、ウトウトしかけた時がチャンスです。
スキンシップをよくとるようにする事も効果があります。
そうこうしてもうまくいかない時には、周りに助けてもらうことも忘れないでね

助産所も応援していますよ。
Posted by しんしろ助産所 at 18:47│Comments(0)
│おっぱい
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