2016年02月04日
おっぱいの卒業の時期
こんにちは しんしろ助産所です
助産所に見えるママさんから卒乳のことについてよく相談を受けます。
『仕事に復帰するのでやめたい』
『夜も頻繁に起きて飲むのでそろそろやめようと思う』
などの相談もありますが、その逆に
『いつごろまで飲ませていいんだろう』
『同じくらいの子は卒乳している子が多いけど、もう少し続けたい…』
『家族から、まだ飲ませてるの??と言われる』
など、もう少し続けたいいう相談も
2001年ごろまでは、1歳をめどに断乳という指導がされ、
食事から栄養がとれる1歳以降母乳は不要だと思われていました。
しかし、厚生労働省の指針にも出たように、子どもの個性に合わせて
自然に卒乳の方向へという流れに変わってきました。
自然卒乳とは、親が授乳をやめる断乳ではなく、
子どもが自分からおっぱいを飲まなくなることをいいます。
以前母乳は、1歳過ぎると栄養はないと思われていましたが、今では、
1歳過ぎても母乳はその時期に合った栄養や成分ががあるといわれます。
WHOでは、『母乳は栄養だけでなく、免疫も含まれているので、
子どもの免疫機能がしっかししてくる2歳くらいまでは母乳を続けた方がいい』
という見解をだしています。
栄養や免疫にくわえて、ママとスキンシップができる授乳は
子どもの精神面での安定につながります。
そうはいっても、お子さんが2歳近くになって授乳を続けているのも
周囲の目や声が気になりますね
でも、そこで、早く卒乳しなきゃと焦る必要はありません。
ユニセフの調査によれば、世界の卒乳時期の平均4.2歳だそう
数値には発展途上国も含まれ、栄養状態や衛生状態などに違いはありますが
急いで卒乳しなくてもいいのですね。
離乳食の進み具合や、体調、次の子の妊娠、仕事復帰など、各家庭の状況は様々。
諸事情を考慮して、母子ともに納得できる卒乳を迎えましょう。
