2016年02月17日

おっぱいの飲み過ぎ

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


おっぱいの分泌の悪いおかあさんからすれば、
たくさん出るおっぱいは うらやましい存在かもしれません。

でも 「出過ぎる」 場合はトラブルもおこりやすく、
悩んでいる方も少なくありません。


トラブルの一つに 「過飲症候群」 があります。
いわゆる 「飲み過ぎ」 によって
あかちゃんに起こるさまざまな症状をいいます。

以前はミルクや混合栄養のあかちゃんに多かったのですが、
過度の頻回授乳により 母乳育児でもみられるようになりました。


診断の目安は以下の通り。
  1.50g/日以上の体重増加
  2.溢乳⇒吐乳
  3.いきみ
  4.ゼコゼコ (喘鳴)、鼻閉
  5.腹部膨満 (時にでべそ)
  6.多呼吸 (呼吸が速い)、陥没呼吸 (腹部がへこむ)
  7.便秘あるいは頻回のジュルジュル便
  8.神経症状 (すぐにビクつく、よく反る)

1だけなら様子をみてよい場合がほとんどですが
4や6のように呼吸症状が出たり、
常に苦しそう、不機嫌という場合は対策が必要です。

対策としては
「おっぱいの分泌調整」 と 「授乳方法」 の2点がポイント。

<搾乳は最低限に>
張りすぎたおっぱいを搾りすぎると
分泌をさらに活発に促進してしまいます。
搾るとしても 軽く圧抜き程度に抑えましょう。

<片乳哺乳で>
分泌過多の場合は 時間配分での両乳授乳は向きません。
最初に出るカロリー少なめのおっぱいでは満足できずに
時間を開けずに 飲み過ぎてしまうからです。
片乳授乳で高カロリーの後乳(最後の方に出る脂肪分の多い乳汁)を
しっかり飲ませることで飲み過ぎを防ぐことができます。

<泣いている場合はあやしてみる>
満腹すぎて泣いてしまう場合もあるため、
縦抱きにしてあやしてみましょう。
頭部を高くすることで呼吸が楽になり
泣きやむことがあります。

<おっぱいを冷やしてみる>
気持ちの良い程度におっぱいを冷やし、
分泌を抑えてみましょう。
入浴の際は ぬるめのお湯に
下半身浴程度にしておきましょう。


「分泌過多は贅沢な悩みだから・・・」
と一人で我慢せず、一度助産師に ご相談くださいflower01



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明日2/18に 「子ども救急勉強会」をおこないます。
あと1名ほど余裕がありますので(託児可)
参加希望の方は当日9:30までにご連絡ください。

画像をクリックすると拡大します。



おっぱいの飲み過ぎ


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Posted by しんしろ助産所 at 15:34│Comments(0)おっぱいこそだて
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