2012年11月26日

日常の中の非日常

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02



助産所では出産をされた方に お産を振り返って
「良かったこと」 「残念だったこと」 「こうして欲しかったこと」
などの意見をお聞きし、反省や課題としています。


その中に、私にとって 特に印象的なものがありました。

「時間外に電話をした時も 嫌な顔もしないで、
           逆に心配してくれて 嬉しかったです。」


妊娠中は色々なことが不安になるものです。
出血やお腹の張り、胎動が少ない・・・?

また、いよいよお産が近づいても
「本当にこれは陣痛なのかな?」 「破水なのかな?」

そのたびに
「こんなことで電話してもいいのかな・・・。でも不安だし・・・。」
と迷うものです。


でも、むしろ 少しの変化に気づいたり、
お腹のあかちゃんの様子に 常に気を配ることのできる妊婦さんは
すごいと思うのです。

何もなければ それは喜ばしいことです。
何かあれば 早めの対応ができます。

そういう気持ちで接していることが
伝わっているのかな・・・と思うとうれしい限りです。


助産師の仕事に対し 「大変だね」 とよくねぎらいの言葉をいただきます。
もちろん大変なことも ドキドキすることも少なくありません。

でも、そのご家族の人生の中で ほんの数回の大切な瞬間に
立ち会えるということは 本当にしあわせなことだと思うのです。


一緒に大切な時間を共有できるということに
決して慣れてしまいたくはないな・・・と常に思っています。


先日ある医師から いただいた言葉です。

「私たち医療者の日常は、
妊婦さんや患者さんにとっての非日常なんだという感覚は
忘れないようにしたいです。」


日常の中の 非日常・・・ 大事にしたい気持ちです。 
  


Posted by しんしろ助産所 at 14:36Comments(0)その他