2015年02月18日
オープンシステムを利用したお産の安全、安心
こんにちは しんしろ助産所です
日も長くなり、徐々に春めいてきました。
水仙や梅の花も早いところでは咲き出して
近くの河津桜は遠目にも蕾が膨らみ色づいてきました。
3月に入るころにはお花見でにぎわいそう
さて、しんしろ助産所は浜松市北区にある聖隷三方原病院院内助産所
のオープンシステムを利用したお産ができます。
助産所にいらした方から、よく “ここで産めるの?”とか “先生がきてくれるの?”
ときかれますが、それはきっと“赤ちゃんは無事に生まれるのがあたりまえ” のように
思われている方が多いからでしょうか・・・。
実際にお産に関わってきたものとすれば、
“お産は産まれてみるまで何が起こるかわからないリスキーなもの”というのが
率直な感想です。
しんしろ助産所で今までに出産された方たちをみても、分娩数は53件と少ないですが
ローリスクで妊娠経過も順調な方ばかりなのに
分娩経過中に赤ちゃんが苦しくなって緊急帝王切開になった方や、産後の出血が
おさまらず1300gもの大量出血があった方、赤ちゃんがNICUにお世話になった
方がいます。
他に、骨盤位から頭位に胎位を治してもらったり、回旋を治してもらったり・・・
嘱託医の先生に助けてもらったことも数え上げればきりがありません。
そのたびに “オープンシステムでよかった” “院内助産所でよかった
” と思ってきました。
いくら施設や設備が整備されていても、助産師には手術も治療もできません。
病院内だからこそ、異常時にもタイムラグなく、すぐ対応していただける安全、安心
を大切にしていきたいと思います。
ただ、そうした異常も抽選会で当たりをひくようなもので、
“なんとなく 自分は大丈夫!!” と考えている方が多いように感じているのも事実。
安全は出産において最優先にしたいもの。
妊娠経過が正常だからといって、分娩に異常がないとは限りません。
同様に赤ちゃんが元気に生まれることも生まれてみるまでわからないのが分娩です。
加えて安全は重要だけれど、女性にとって産み方も大事なこと。
出産への思い入れやこだわりを汲みとり、助産師だけでなく
家族が一緒に励ましたり、手をかけてくれる院内助産所のお産は温もりがあり、
にぎやかで、幸せや頑張り、感謝など家族みんなで喜びを共有できます。
病院で産む安心、安全と助産所の家庭的なかかわりがマッチした院内助産所。
出産の多様性に応え、出産施設のない地域でもオープンシステムを利用して
安心、安全で満足感の高いお産ができます