2016年08月18日

お母さんからの最初のプレゼント

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


お母さんのお腹の中にいる間
赤ちゃんは無菌状態です。

赤ちゃんはお産の際 産道の壁に
口や鼻をぴったりと押し付けながら
産まれてきます。

膣は無菌ではないので
細菌がたくさん棲みついています。
赤ちゃんはそれらの菌を
受け取ることになります。

細菌には様々な種類があり、
中には妊娠出産に影響するものもあります。

その代表的なものが
「クラミジア」 と 「GBS(B群溶連菌)」。


クラミジアは性感染症の一つです。
治療しないまま出産に至った場合、
出産時に赤ちゃんに感染することがあります。

感染した場合にはあかちゃんが結膜炎になったり
肺炎にかかることがあります。

また、GBSは健康な方にとっては
病気などを起こすことはまずありません。
ただ、妊娠中の検査で陽性が出た場合、
分娩の際にあかちゃんに感染する可能性があります。

もし感染してしまうと肺炎や敗血症、
髄膜炎などを引き起こすことがあります。

それらを予防するために
どちらも妊娠中に検査をして
陽性であれば妊娠中に治療をおこないます。



そんな話を聞くと
「なんだか汚い・・・」 「怖い」 icon10
と思うかもしれませんが、
産道にいる菌の多くは乳酸菌やビフィズス菌。
これらは生きていくために必要な菌です。

授乳や抱っこを通してもこれらの菌は
赤ちゃんに与えられますが、
経膣分娩の場合はその数が多く、
「お母さんからの最初のプレゼント」
と言われているそうですclover

菌のプレゼントなんて
ちょっと不思議ですねflower01
  


Posted by しんしろ助産所 at 16:35Comments(0)お産