2014年01月15日

子どもに「生と性」を教えるということ

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


先日、新城保健所でおこなわれた講演を聞きに行ってきました。
テーマは 「性教育ってなんだろう ~実践報告から学ぶこと~」

講師は三重県のいなべ総合病院で
産婦人科部長をされている 川村真奈美先生。

川村先生は10代の望まない出産や、飛び込み出産を目の当たりにして
「これではいけない、早期からの正しい性教育が必要」
と考え、いなべ市を中心に多くの小中学校で講演をおこなっているそうです。

「性行為が助長されるのではないか、との懸念から
  『寝た子を起こすな』 的な教育しかおこなわれていない。
  『寝た子を正しく起こす』 ことが大切。」 とおっしゃっていました。

また、「自分のからだの主権は自分にある」 という考えから
「人権としての性を教えることが大切」 とも。


性をネガティブにとらえないためには 
幼いころからの教育が大切です。
「いのちの神秘」 や 「心や体の変化」 等を系統立てて教えることで
子どもたちは「自分の体を大切にすること」 「自分以外の人を大切にすること」
を学んでいきます。

愛知県では 昨年96人もの中学生が中絶をし、15人が出産をしたとのこと。
これが高校生になると、675人が中絶をし、365人が出産・・・。
信じられないことですが、これが事実なのだそうです。

これらはすべて 「正しい知識を与えなかった大人の責任」
とても重い言葉ですが、もっともなことです。



助産師というと、主にお産の手助けや、妊娠・産褥のフォローなど
周産期のかかわりばかりがクローズアップされがちですが、
女性のライフサイクル全般にかかわることが仕事です。

今までにも いくつかの小中学校や高校で 「いのちの話」 をしてきました。
でも、まだ活動の場はわずかです。
今回の講演を聞いて、もっと活動の場を広げていきたいと強く思いました。


なかなかデリケートな問題であるため、
性教育に対しては様々な意見があると思います。

今回紹介していただいたドキュメンタリー番組 「ニッポンの性教育」
はインターネットでも見ることが出来ます。
一度真剣に 「生と性」 を考えてみませんか。


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Posted by しんしろ助産所 at 15:52│Comments(0)こそだて
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