2014年02月18日
赤ちゃんにあわせた授乳
こんにちは しんしろ助産所です
日差しは春めいてきたのに、まだまだ雪が降ったり、風の冷たい寒い日が続いています。
それでも、聖隷三方原病院に向かう途中には、梅の花がきれいに咲きそろっているようになりました。
三寒四温のこの時期、無理をして体調を崩さないように気をつけましょうね
さて助産所では2週間健診を行なっていますが、そこで授乳時間についてきかれることがあります。
「オムツも濡れているしオッパイも出ていると思うのに、飲ませても飲ませても、
赤ちゃんが欲しがって、オッパイが痛い・・・」
「赤ちゃんがよく泣くので、自分は母乳を頑張ってあげたいのに夫や親からミルクをたすようにいわれる」
「一日に10回以上オッパイをあげているけど、母乳の出がよくないのかなぁ・・・」
出産後2,3ヶ月の間は個人差も大きく、日に1~2回、3時間以上授乳間隔があくことがあっても
ほとんどの赤ちゃんが頻繁に欲しがります。
出産施設で高頻度短時間授乳の説明を受けていると思いますが、時間は短くてよいので
赤ちゃんのオッパイを欲しがる仕草がみられたら授乳時間にこだわらず授乳しましょう。
異種蛋白を原料に作られたミルクは量や時間を守らないと消化器に負担になります。
一方、母乳は消化吸収に優れ、飲みすぎて吐くこともありますが、赤ちゃんがほしがるのなら
いくら頻繁に飲ませても大丈夫です。
一回に飲みとる量が少ない新生児期には日に10回以上哺乳するママも結構います。
母乳は赤ちゃんがオッパイを吸う刺激によって、プロラクチン(催乳ホルモン)や
オキシトシン(射乳ホルモン)が分泌され、授乳するたびに高まるプロラクチンによってつくられます。
オキシトシンも赤ちゃんが吸う刺激によって分泌され、母乳を乳管まで押し出し、
赤ちゃんが飲むのを助けます。
始めの慣らし授乳のときの片方数分でまた反対のオッパイを吸わせるような授乳の仕方を
続けているとオキシトシンによって母乳が押し出される前に授乳をやめてしまっていることもあります。
また、母乳は飲み始めと、終わりの方で栄養価も異なります。授乳時間を長くとると、
後乳と呼ばれる脂肪の多い、カロリーの高い母乳を飲みとってもらえます。
そうなると、赤ちゃんが満足してオッパイを自分から離してくれるようになります。
(母乳を遠心分離して脂肪の含有量を測ると、赤ちゃんがよく飲みとっているかどうかを
調べることができます。しんしろ助産所でも測ることができます。)
新生児期の赤ちゃんが母乳を飲みたがるのは、お腹が空いているだけではなく、
口で吸っていたいというニードをみたしているのだそうです。オッパイを吸って、気持ちよく満たされる
すぐにオッパイを欲しがっても、「母乳が足りてない」と決めつけず、授乳することは身体のサイクルや
赤ちゃんの心を育てることにつながっていきますよ。
それでも、哺乳量や発育が気になって仕方がない時は保健センターやもよりの施設に相談しましょう。
今日のおきゃくさま
ベビーサイン勉強会に来てくれた 左から Yちゃん、Hくん、Sくん。
短い時間でしたが、とても仲良くなれたね