2015年02月24日
揺さぶられっ子症候群・・・
こんにちは しんしろ助産所です
この頃よく耳にする 『揺さぶられっ子症候群』 って
どんなものなのでしょうか?
揺さぶられっ子症候群とは、乳児の身体を大きく揺することによって
「網膜出血」 「硬膜下血腫」 または 「くも膜下血腫」 が引き起こされることを言います。
揺さぶられっ子症候群になりやすいのは新生児から生後6ヶ月未満の乳児
その理由としては、
①頭が体に比して大きく重いこと
②首の筋肉が弱く頭を支えることが難しい
③脳が未発達のため、くも膜下腔が大きく、揺さぶられることによって脳組織の移動が大きい
④脳の表面の血管などが構築が弱い
などがあげられます。
『パパが たかいたかいをして揺すった』 、『ベビーカーでガタガタ道を通った』 など
大丈夫かしら・・・と心配はつきません。
普段のお世話やあやし方では揺さぶられっ子症候群になることはありませんが、
子どもを投げるような遊び方や長時間の車に乗せっぱなしなどは気をつけましょう。
上半身をもって頭を大きく揺らすことも注意が必要です。
もし、揺らしてしまった場合には、以下の症状をよくチェックしてください。
・おっぱいやミルクを飲まない、もしくは吐く
・笑わない
・けいれん
・長時間眠り続ける 等です。
おっぱいやミルクが飲める状況ではなく、こんこんと眠り続けるような場合は注意が必要です。
赤ちゃんが泣き止まないとイライラして 『どうして~??』 と揺すりたくなることもあります。
そんな時は、まず深呼吸
赤ちゃんを安全なところに寝かせて、少しその場を離れましょう。
別の部屋でもいいし、ベランダや外に出て大きく空気を吸い込むのもいいでしょう。
わずかの時間でも一呼吸置くことで冷静になることができます。
育児がつらいと感じたときには、ひとりで悩まずに、周囲に助けを求めることも大切です。
身内や友人、保健センターや助産所に相談してくださいね