2015年06月12日

こころの準備

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


子どもを病院に連れていく際 「散歩」 と言って連れ出したり、
注射をするとわかっているのに
「何にも痛いことしないよ~」 とごまかすことはありませんか?

「まだ話してもわからない」 「泣かれたら困る」
というのが主な理由だと思いますが、
このような 「不意打ち」 が続けば
不信感や不安感を増長させてしまいます。

「何をされるか知らない」 よりも 「何をするか知っている」 方が
恐怖心が少なく、痛みも軽減するといわれています。
そのため、日本でも10年程前から
「プレパレーション」 を採り入れる施設が増えています。

「プレパレーション」 とは日本語では 「心の準備」 と訳されます。
子どもが納得できる方法で事前に処置の内容を説明し、
不安・緊張・恐怖心を最小限に抑えることを言います。

人形や模型などを使いながら、
処置の流れを体感させるのが一般的な方法。

「やられた」 ではなく 「できたよ、がんばれたよ!」 という体験は
前向きな気持ちになっていくようです。



そう考えると 弟や妹が生まれることも同じかもしれません。
生まれたばかりのあかちゃんを見せて
「今日からお兄ちゃん (お姉ちゃん) だよ」 と言われても、
何の事だかさっぱりわからないのも無理ありません。

「お腹にはあかちゃんがいるんだよ。」
「今このくらいの大きさかな?」
絵を見せたり 人形を抱っこさせたりして 
イメージをふくらませていくのは大切ですね。

助産所でもお兄ちゃん・お姉ちゃんになる子どもたちに
「こころの準備」 を心がけています。

まずは場所とスタッフに慣れてもらうことから始めます。
突然お産に立ち会った時に
知らない場所・知らない人ばかりでは緊張はさらに高まります。
そのため、なるべく健診には
お子さん連れでお越しいただくようにしています。

エコーであかちゃんの様子を説明すると、
次第に 「あ、かおだ~!」 とわかるようになる子もいます。
「あかちゃんが手を振ってるよ♪」 というと
画面に向かって手を振る子もicon23
「ホントはあかちゃんはお腹の中だよ~icon10

また、出産疑似体験では人形を使い、
おかあさんが赤ちゃんを出産する様子を
できる限り一緒に体験してもらうようにしています。
初めはちょっとびっくりしている子でも、
うちわであおいだり お茶を渡したりと活躍する姿も見られます。

こころの準備


*ややMAGIWAのクラスでの一場面。
 みんな頑張ってくれました。











他にも助産所にはイメージづくりに役立ちそうな
絵本もありますので、ぜひ一緒に読んでみてくださいね。

こころの準備












小さなお子さんが 最初からあかちゃんのことを
すんなり受け入れるのは難しいかもしれませんが、
「知らない」 よりも 「知っている」 ことで
あかちゃんに対する気持ちに変化が見られるかもしれませんよflower01



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Posted by しんしろ助産所 at 14:52│Comments(0)こそだて
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