2016年06月15日
胆道閉鎖症と便色カード
こんにちは しんしろ助産所です
母子手帳にある便色カードをご存知ですか?
これは「胆道閉鎖症」という病気の早期発見のため、
色の共通基準として、2012年4月から母子手帳に収載されたものです。
胆道閉鎖症とは新生児1万人に1人の割合で生まれる原因不明の病気。
肝臓から胆汁を腸へ流す「胆管」が
何らかの原因で塞がれてしまい、胆汁が流れなくなります。
気がつかずに病気が進行すると、
肝臓内にうっ滞した胆汁によって肝硬変になったり、
脳出血などの合併症を起こし、命取りになりかねない病気です。
胆道閉鎖症は便の色の元である胆汁が
腸へ流れないため便の色が薄くなります。
よく「灰白色」 「白っぽいうんち」と表されることが多いのですが、
実際には、薄い黄色・薄い緑色・レモン色・メロンパンの色
・クリーム色・薄いうぐいす色など、必ずしも「白い」色ではありません。
そこで便色カードを参考に
「生後4か月くらいまでは便の色に注意し、
1~3番の色の薄い便の場合は受診しましょう」
と言われます。
ただ、便色カードをみても
「4番くらいだと思うけど大丈夫かな?」
「時々薄いような気がするけどどうかな・・・」
と判断に迷い、心配されるママも少なくありません。
そんなときは、便の色とともに
その他の症状もあわせてチェックしてみましょう。
●便の色が徐々に薄くなっていないか。
4番だから安心というわけではなく、その後、
便の色が1~3番に近づかないか注意します。
5~7番へ一旦色が濃くなる場合は、
その時点での可能性はまずないのですが、
生後4か月くらいまでは注意しましょう。
●おしっこの色が濃くないか。
赤ちゃんの尿は無色透明ですが、胆道閉鎖症の場合、
尿が濃い黄色や茶色っぽくなります。
●生後からの黄疸が引かない、または強くなってきていないか。
赤ちゃんの黄疸には生後間もない頃に起こる新生児黄疸や
生後2~3か月続く母乳性黄疸があり、胆道閉鎖による
病的な黄疸と区別しにくいことがあります。
通常なら成長と共に引いてくる黄疸が徐々に強くなる、
1ヶ月以上続く場合は要注意です。
便色カードを活用し、心配な時はかかりつけ医などに相談しましょう。

母子手帳にある便色カードをご存知ですか?
これは「胆道閉鎖症」という病気の早期発見のため、
色の共通基準として、2012年4月から母子手帳に収載されたものです。
胆道閉鎖症とは新生児1万人に1人の割合で生まれる原因不明の病気。
肝臓から胆汁を腸へ流す「胆管」が
何らかの原因で塞がれてしまい、胆汁が流れなくなります。
気がつかずに病気が進行すると、
肝臓内にうっ滞した胆汁によって肝硬変になったり、
脳出血などの合併症を起こし、命取りになりかねない病気です。
胆道閉鎖症は便の色の元である胆汁が
腸へ流れないため便の色が薄くなります。
よく「灰白色」 「白っぽいうんち」と表されることが多いのですが、
実際には、薄い黄色・薄い緑色・レモン色・メロンパンの色
・クリーム色・薄いうぐいす色など、必ずしも「白い」色ではありません。
そこで便色カードを参考に
「生後4か月くらいまでは便の色に注意し、
1~3番の色の薄い便の場合は受診しましょう」
と言われます。
ただ、便色カードをみても
「4番くらいだと思うけど大丈夫かな?」
「時々薄いような気がするけどどうかな・・・」
と判断に迷い、心配されるママも少なくありません。
そんなときは、便の色とともに
その他の症状もあわせてチェックしてみましょう。
●便の色が徐々に薄くなっていないか。
4番だから安心というわけではなく、その後、
便の色が1~3番に近づかないか注意します。
5~7番へ一旦色が濃くなる場合は、
その時点での可能性はまずないのですが、
生後4か月くらいまでは注意しましょう。
●おしっこの色が濃くないか。
赤ちゃんの尿は無色透明ですが、胆道閉鎖症の場合、
尿が濃い黄色や茶色っぽくなります。
●生後からの黄疸が引かない、または強くなってきていないか。
赤ちゃんの黄疸には生後間もない頃に起こる新生児黄疸や
生後2~3か月続く母乳性黄疸があり、胆道閉鎖による
病的な黄疸と区別しにくいことがあります。
通常なら成長と共に引いてくる黄疸が徐々に強くなる、
1ヶ月以上続く場合は要注意です。
便色カードを活用し、心配な時はかかりつけ医などに相談しましょう。
Posted by しんしろ助産所 at 15:33│Comments(0)
│こそだて
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