2017年06月02日

「過保護」 と 「過干渉」

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


「過保護」 という言葉に
マイナスイメージを持つ人は多いと思います。

「あの子は過保護に育ったので、自分勝手でわがまま!」
という表現はよく聞かれます。
でも過保護は本当に良くないことなのでしょうか?

以前講演会で 「過保護と過干渉」 について
話を聞く機会がありました。
それがとても分かりやすいお話だったので
最近読んだ文献と合わせて 少しご紹介したいと思います。

「過保護」 と 「過干渉」 は似ているようで全く違います。
「過保護」 は子どもが望んでいることをやってあげること
「過干渉」 は子どもが望んでいないことをやりすぎることだそうです。


そういう基準で考えると

「絵本を読んで!」
「抱っこして」

などの他にも広い意味で

「自分で履きたいの」
「お手伝いする~heart

親がやった方が早いのに・・・と思うようなことでも
「やりたい!」 という気持ちを大切にして
出来るように誘導しながら 「待つ」 というのも
「過保護」 という分類に入るのかもしれません。


保護によって欲求が満たされ、満足した子どもの自立が早いのに対し、
干渉されすぎた子は 自立の芽が摘みとられ
自主性、主体性を損ねてしまいます。

「過保護」 には 「過」 の文字がついているために
印象が悪いような気がしますが、
実際は 「過保護」 になりすぎるほど
子どもの欲求にこたえているケースは少ないのだとか。


また、
「赤ちゃんが泣いても抱かない」 ではなく
「抱っこする子育て」 の時代になったのも

「転んでも起こすな。泣いてはだめ!」 ではなく
「痛かったね。泣いてもいいんだよ。」 と抱きしめてあげるのも
子どもの気持ちを満たす 「保護」
という考え方からの変化なのでしょう。

優しくされて育った子は人にも優しくできるのではないでしょうか?


ただ、親には子どもをしつける義務があるので
保護だけでなく、干渉もある程度必要ですよね。
また、子どもの望む 「物」 を何でも与えるのも保護ではありません。
このさじ加減が一番難しいところ・・・icon10

でも、愛情を持っている限り
修復はきくと信じています!


「子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、
子どもが願ったとおリの愛し方をする。
これが保護であり、過保護であっても、ちっともかまわない。
そして満たされている子どもには、ある程度の干渉もできます。」

とのこと。

子どもの気持ちを考えない
親中心の過干渉にならないよう
気をつけないといけませんねflower01




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Posted by しんしろ助産所 at 14:15│Comments(0)こそだて
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