2018年05月18日

乳児身体発育曲線

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02


助産所では出産施設や居住地を問わず
身体測定を随時おこなっています。
毎月生まれた日付け頃には
測定にみえる方が大勢いらっしゃいます。

お母さん方の一番の関心はもちろん
順調に体重がふえているかどうか。

グラフの真ん中や やや上あたりに
体重が沿っていくと、とても安心されます。

反対にグラフの下限を辿っていたり
前の月より体重の伸びが少なかったりすると
必要以上に心配してしまう方が多くみえます。


母子健康手帳に掲載されている
「乳児身体発育曲線」は
厚労省が10年ごとに行っている
全国調査の計測値が使われています。

グラフの帯状部分には94%の赤ちゃんが
当てはまるようにつくられているため、
この帯の中に入っていれば まず問題はありません。

帯の上方でも下方でも、
その子のペースで成長してゆけば心配ないということです。

ただ、低出生体重で産まれてきた赤ちゃんは、
身長や体重が成長曲線の内側に
入ってくるまでに時間が掛かります。
帯外であったとしても、その子なりのペースで
曲線に沿って成長していれば大丈夫です。


さらに赤ちゃんの中には
● 急に活動量が増えた
● 胃腸風邪をひいてしまった
などの理由で 体重増加があまり見られない時もあります。

下限の赤ちゃんの場合、一時的に帯状グラフから
数値がはみ出してしまう事も少なくありません。

その時は授乳や離乳食などの栄養摂取状況、
尿や便の回数や量などを総合的にみて
判断する必要があります。

グラフから外れたからと言って、
すぐに異常や病気に直結するとは
考えられていないのです。

1度の値に振り回されず、
継続して経過をみていくことの方が大切です。
平均値にこだわりすぎず、
その子なりの成長を見守ってあげましょう。


ただし、以下の場合は医療機関に
相談することをお勧めします。

● 長期的に帯状グラフを上回っている、もしくは下回っている
● 体重が極端に増加・減少した
● 明らかな原因がなく、急激に体重が落ちた

ホルモン異常や慢性疾患などの可能性を否定するためにも
一度小児科医に相談してみましょう。


  


Posted by しんしろ助産所 at 11:54Comments(0)その他