2019年06月25日

子どもの指しゃぶり

こんにちは しんしろ助産所ですhiyoko_02



赤ちゃんの「指しゃぶり」は可愛いしぐさの一つ。
1歳の赤ちゃんの約半数が指しゃぶりをし、
ピークは1歳半から2歳といわれています。

でも、段々大きくなると
「歯並びが悪くなるのではないか」
「精神的に満ち足りてないのでは…」
「他の子はしていないのに恥ずかしい」
など、様々な視点から親は不安になります。

では子どもの「指しゃぶり」は
どう対応したら良いのでしょうか?


赤ちゃんは、お腹の中にいる頃から
指しゃぶりを通して、
おっぱいを吸う練習をしています。

生まれてからも 見たものをつかんで口に入れたり
指などを反射的に吸おうとします。
これらは、おっぱいを吸うために重要な本能の一つ。
安心して見守りましょう。

つかまり立ちをする頃になると
手を使って体を支えるため、
自然と指しゃぶりの頻度が減っていきます。
またおもちゃで遊ぶ頃には さらに少なくなり、
3歳頃になるとほとんどの子は
指しゃぶりをしなくなります。

眠いときや退屈なときの指しゃぶりは
あまり気にしすぎる必要はありません。
緊張や不安を和らげるために
していることもよくあります。

でも、常に指をしゃぶっている場合は
やめるようはたらきかける必要があります。
指しゃぶりが長引くと、歯並びが悪くなったり
口呼吸が癖になってしまうからです。


「小児科と小児歯科の保健検討委員会」での
小児科医・小児歯科医・臨床心理士による
指しゃぶりの考え方は大きくまとめると以下の通りです。

小児科医:指しゃぶりは生理的な行為であるため
     子どもの生活環境、心理的状態を重視して
     無理に止めさせない。
     特に幼児期は不安や緊張を解消する効果を重視して、
     歯科医ほど口や歯への影響について心配していない。
小児歯科医:歯並びや噛み合わせ、発音や嚥下、
      口元の突出、顎発育への影響もある。
      口腔機能を健全に発達させるためにも、
      4~5歳を過ぎた指しゃぶりは指導した方がよい。
臨床心理士:指しゃぶりは生理的なものだが、
      4~5歳になっても持続する場合は、
      背景に親子関係の問題や、遊ぶ時間が少ない、
      などの生活環境が影響しているので、
      子どもの心理面から問題行動の一つとして対応する。

全体として3歳頃までの指しゃぶりは
特に禁止する必要はないとしています。

その上で

●保護者は子どもの生活のリズムを整え、
 外遊びや運動をさせてエネルギーを十分に発散させたり、
 手や口を使う機会を増やすようにする。
●スキンシップを図るために、
 寝つくまでの間 子どもの手を握ったり、
 絵本を読んであげたりして
 子どもの心を安心させるようにする。

と言っています。

いずれにしても影響が心配されるまでは
自然にやめられるようになるのを気長に待ち、
3歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりする場合は
医療機関に相談してみましょうflower01


  


Posted by しんしろ助産所 at 15:55Comments(0)こそだて